Hummming

フンフンフン

今観ている小沢健二について

小沢健二USTREAM配信を観ています。渋谷から。


15年前に千葉の果てから、遠く遠くブラウン管の向こうの東京の大きなステージを眺めていたのが
今、PCのディスプレイの向こう、海を越えたニューヨークの早朝のビルの屋上を眺めている。
遠く聞こえる飛行機の音、寒そうに膝をさする様子、サーバダウンに困りきった小沢健二
距離は確実に遠くなっているのに、どういうわけか今のほうが格段に近く感じます。


ひふみよサイトを立ち上げて2年。
一番最初にサイトを公開したときの感動を今も思い出す、と。
そして今、また新しいアクションを起こすにあたって
「最初の、始めるところは一緒にやりたかった」、と。


アクセスが集中してサーバがダウン、更新したてのサイトを閲覧できないユーザーが続出し
「リアルタイムで観れて楽しいのがほんとは良かったんだけど・・・」
と申し訳なさそうにしていたけれど、ワクワクを共有しようとしたその気持ちは
サイトに繋がる前から十分伝わったし、サイトに繋がってますます増幅しました。


本当カッコいいなあ。悔しいくらい。


ひふみよツアーでの小沢健二は、たくさん手を差し伸べてくれて、
何度も「一緒に歌おう」と声をかけてくれました。
あの日と同じ感覚がありました。


これだけ大きなワクワクを創り出すことができる人、
創り出したワクワクを一緒にシェアしようと試みることができる人。
そんな今の小沢健二がひどくカッコいいなと思いました。


来年の3月、4月に東京でライブをするそうです。
行きたいな。行きたいけれど、たとえ行けなかったとしても、
チケットを取れた人が十分に楽しんでくれるならそれでいいな。
きれいごとのようですが、小沢健二の前で私はそんな気持ちになるのです。


“僕はあなたに会えたことをきっと幸せに思うはず”(小沢健二「夢が夢なら」)


みたいな。みたいなね。


>> Kenji Ozawa 小沢健二 ひふみよ Official Site

「友の会 その8〜旅は道連れ〜」と、島津田四郎。

島津田四郎。
祖父の名を芸名に持ち、週末ごとに香川から西へ東へ飛び回っては
ヘンテコな内容の歌をとっても楽しそうに歌う青年。
彼を観たことがない人は、一度でいいから観てほしいです。
それが、私が「友の会」を始めたきっかけでもあります。


島津田四郎は、控えめに、モゴモゴとしゃべります。
でもここ数年で大きく変わったような気がする。
人と出会うことを楽しんでいる感じ。
たくさん話すようになったし、歌う声も大きく、遠くまで届くようになった。
たぶん、今は数年前に比べて聴いてくれる人が増えているんじゃないかな。
毎回すべてのライブを観ているわけではないけれど、そんな気がします。
仲間や応援してくれる人との出会い、ご縁をたくさん手にしているはず。


それはおそらく、島津田四郎自身が引き寄せて、巻き込んでいるのです。
そういう力を持っているのです。彼は。


島津田四郎の魅力、それは「観ていると勝手に顔がほころんでしまう」こと。
歌詞で、演奏で、振る舞いで、MCで。
爆笑させられたり、微笑ましく思ったり、ニヤリとさせられたり。
あの手この手を駆使して、彼は私達の表情をほころばせにかかってきます。


結構です。
ヘンテコだったら、声を上げて大いに笑ってください。吹き出してください。
おとなしくしている必要はありません。
笑っても失礼なんかじゃありません(たぶん)。


そうやって、島津田四郎を楽しんでいただきたいです。
楽しかったら、終演後に「楽しかった」と一言、伝えてあげてください。
きっと喜んでくれると思います。


一番最初に私のイベントに出てくれた日の動画をアップしとこうかな。
きっとこんな楽しい時間をお約束します。ご来場をお待ちしてます。

>> ライブ詳細、ご予約はこちらから
>> 島津田四郎|ROSE RECORDS

「友の会 その8〜旅は道連れ〜」と、私。

いやー、早いもので「友の会」まで1週間を切ってしまいました。
そういえばちゃんとブログで告知をしてなかったな・・・書かないとな・・・
あのこともこのことも書いておきたいな・・・
と思っていたら、1週間を切ってしまいました。


今、慌ててこれを書いています(正直者)


先に情報だけ出してしまいますね。

おちけん presents「友の会 その8〜旅は道連れ〜」

日時:2011年12月4日(日) 13:30開場/14:00開演 *16:00終演予定
場所:Co-Net (東京都中央区日本橋小網町18-4大建ビル8F)
出演:島津 田四郎(from香川)
   鳥井 さきこ
   racoustik
   3分で幸せになるキッチン(カレー出店)
料金:2000円(1ドリンク込)
備考:会場は禁煙とさせていただきます。ご了承くださいませ。
   20席限定となりますのでぜひご予約ください。
お問い合わせ・予約:info.ockn@gmail.com(おちけん)/Twitter @madams_lunch


さて、ここからは毎度ながらの裏話コーナーです。
いつも長くなっちゃうから順番変えてみた。


何となくね、もうイベントやめようかなーとか、思ってたんです。
理由はいろいろあるんだけど、一番の理由は
なんでやってるのか分からなくなったから、ですね。
勿論がんばった分だけ得るものは大きいですよ。回を重ねるごとに面白くなったし。
でも、
「おちけんは忙しいから誘っても遊べないもんね」
と言って誘ってもらえなくなるんですよ。
「友の会」なんて看板を掲げてて、友がいなくなるとか。何だそりゃ。


それで7〜8月の怒涛のイベントラッシュ以降、一切のイベント企画をやめて。
でもね、やっぱりいろいろ考えちゃうんですよ。ライブを観に行くと。
「この人とあの人を会わせたいなー」「このイベントはうまいなー悔しいなー」って。
そこへ今回出演してくださる島津さんから連絡が。
「12月に東京行くんですけど、イベントやりませんか」


友の会、頼られちゃったよヘヘヘ(単純)


島津さんは私が「友の会」を始めるきっかけになったミュージシャンだし、
もっともっとたくさんの人に聴いてもらいたいと思っています。
イベントの存在を覚えていてくれる人がいる、遠くから誘ってくれる人がいる。
この縁には応えたい、そう思いました。
やりたくないならやらなければいい、友達をなくすまで無理する必要はない。
そしてやりたいならやればいい、焦らず自分のペースでやっていけばいい。
苦節2年。無茶をして、転んで、遅ればせながらようやく気付きました。
そんな新生「友の会」第一弾です。


今回のテーマは「旅は道連れ」。
旅人・田四郎がきっかけだったので、彼と相性の良さそうな、旅っぽい人(?)を選びました。
三者三様に、どことなく旅を思わせるようなミュージシャンです。
全身の力をうまく抜いて、軽やかにふわっと。
彼らの歌のように私も過ごしていきたいな、と思いつつ。


どこがどう旅なのか、明日からちょっとずつご紹介していきますね。


「友の会 その8」でお待ちしております。

元気です

前の日記から、実に3ヶ月も開いてしまいました。
皆様お元気でしょうか?


7月に「友の会」をやりました。念願の「友の会」。
私自身本当に楽しくて、たくさんの人が楽しんでくれて、とても幸せでした。
そして8月。ここでの告知も何もできなかったけど、
ナナカイ女子部と共催で「ござでござる。」というイベントを開催しました。
とってもいいメンバーで、大好きな渋谷の7th floorを借りて。
出てほしい人が出てくれて、観てほしい人が観てくれて、最高に楽しかったです。
あーこの日のことは後でまた書きたいなー。
8月半ばには「南東京からすてんぐ」も開催しました。下北沢のRoomsで。
連日連夜、マスターの宮川さんと漫才の練習しましたよー。
かなりこじんまりとした落語会になりましたが、久々の漫才はやはり良いですね。


9月には大阪へ一人旅をして、夢にも見なかった憧れのバンドのライブを観たり、
社員合宿の後に京都の街を歩き回り、友達と1年ぶりの再会を果たしたり。
10月に入ったら仕事がなんだか面白い方向に転がってきて、
頼りないなりに力になろうと日々奮闘しているところです。
時折バテながらも、仕事がめちゃくちゃ楽しくて、
「こんなに仕事が楽しくなるなんて思いもしなかったな〜」
なんて不思議な気分に浸っているところです。


この夏、イベントがぶわわーって立て続けにあって、
しかもかなり良い内容で、やりたいことができて、
「ああ、これを超えるものは正直もう作れないかもしれない」
「前回を上回るほどおすすめできないものは出したくない」
って思いました。


そんなこんなで、今は棚卸しの期間、ってことにしています。
棚卸しについてもまた改めて話をしたい。
で、何から話そうかなーと思ってるうちに3ヶ月。
いやあすいません。


でもそんなことを言いつつ実は水面下でいろいろ動いていたりもするんだなー。ははは。
大切な友達が私を誘ってくれたので、年末にもうちょっとやらかします。
また改めてお知らせしますが、12月4日は空けておいていただけますか。
ごはんでも一緒に食べましょうよ。


とりあえず、元気ですので。なんかそれ書いたら気が済んだな今日は。
ではではまた近いうちにー。

ヨシュアカムバックについて

ヨシュアカムバックを観ていると、息をするのを忘れてしまう。
「忘れる」というとさすがに嘘になるか。でもステージを追いかけることに夢中で
悠長に息を吸ったり吐いたりしている暇なんてない、とさえ思ってしまう。
下手を陣取り、キーボードとギターを操るよしこさんの歌を上手で受け止めて
呼応するように音を鳴らすドラム、ベース、ギター。


ヨシュアカムバックというバンドの持ち時間、通常であればせいぜい30分ほど。
けれどその30分間、会場全体の空気は、すべてよしこさんに掌握される。
彼女が囁くように歌うと会場に凪が訪れる。
直後にその凪を切り裂くような叫び。
平衡感覚を狂わせる変拍子
感情をコントロールできないと言わんばかりに振り回すギターで
竜巻のような何かがステージの中央に巻き起こる。
30分間、とにかくヨシュアカムバックというバンドに振り回されて息をする暇もない。


昨日もそんなライブを見せてもらった。そしてCDを買ってきた。
これで家でもヨシュアの曲が聴ける。曲とタイトルが一致するはず。わーい。


その程度の気持ちでCDを買った私が甘かった。


歌詞を読むと、ライブを観た時に感じたあの嵐のような感覚を思い出した。
ぐわんぐわんぐわん。とても強い嵐で、一向に太刀打ちできない。
まっすぐ立っているのも難しいような、油断すると足元をすくわれるような。
そうか、あの感覚はそもそも歌詞が持っているものだったのか。


「かっこいい」「気持ち悪い」
CDを聴きながら、ワンワードで感想を片付けた昨晩のことをひどく後悔した。
表向きのパフォーマンスだけでももちろん十分かっこいいのだけれど、
曲の持つストーリーに入り込むと、曲それぞれの陰影がより一層濃くなった気がした。


CDを聴きながら「あ、これは好きな曲」「ああこれもだ」「これも」
結局ヨシュアの曲は「好きな曲」と「初めて聴く曲」の2種類しかないことに気がついた。


ほんとかっこいいな、ヨシュアカムバック。好きだなあ。

>> ヨシュアカムバック

三番手のMVP

レイ・ハラカミが亡くなった。昨日の夜のことだそうだ。
私はその頃、ちょうど渋谷で仕事をしていた。
そろそろ切り上げて7thFLOORへ行かなくては、そう思っている頃だった。


昨日はhappleと春風堂、サード・クラスの3マンライブだった。
happleのベーシスト、中田さんが脱退する最後のライブということで
たくさんの人が彼らの演奏を観に来ていた。
声、メロディー、演奏、どれも素敵だったけれど、VJの映像が本当にきれいで。
音が止まる瞬間、映像が止まる瞬間が来ないような気さえした。
最後の一音を弾いた瞬間の中田さんは、ちょっと寂しそうに見えた。
「ああ、弾いちゃった」って。気のせいかもしれないけど。


春風堂は胸が締め付けられるようだった。
ライブ中にたびたび訪れる、まいこさんが「うふふ」って笑う瞬間は
とっても大好きで、とっても途方にくれる。何なんだあれは。
「午前三時のルースター」がもつ無敵感といい、いちいち魔法が強力すぎる。
パッと見、パッと聞きで油断させておいて
その後いきなり強力な魔法をかけてくるもんだから
その不意討ちに思いっきりやられる。まいった。


それで最後にサード・クラス。
いつだったか、ももちゃんが私にCDを貸してくれたことがある。
それが妙に忘れられなかったのだけれど、ようやくバンドで観ることができた。
一番最初から「駒場北四丁目」で、慌てて席についた。そう、これこれ。
「土壇場のパワー」は、何度か観た弾き語りでもはかまださんが歌っていた。
「生きている時に花が咲く、土壇場のパワー」
そのフレーズが何となく心に残った。
前後の歌詞は忘れたのでどういう文脈かは分からないけれど、
帰り道までずっと「ああ、そうかあ」と思いながら口ずさんでいた。


そんな音楽に浸っていた裏で、レイ・ハラカミが亡くなった。
まだ40歳だったそうだ。亡くなる数時間前までツイートが残っていたそうだ。
あまり多くの曲を聴いたことはないし、思い入れも深くないけれど
第一線で活躍する人が突然消えることをすんなり受け入れられるほど強くない。
レイ・ハラカミって、しんじゃうんだ・・・」
なんともばかみたいな言葉しか思い浮かばなかった。


「生きている時に花が咲く、土壇場のパワー」
土壇場のパワーは、生きてる時にしか出ないんだ。
サード・クラスはいいことを言うなあ、と思いながら、私はまた口ずさんでいる。

「友の会 その6 reprise 〜初恋に捧げるナンバー〜」終わりました。

さてさて。
ご挨拶が遅くなりましたが、私のイベント
おちけん presents 「友の会 その6 reprise 〜初恋に捧げるナンバー〜」
は7月16日に無事開催、終演することができました。


今ここにいない、ましてや会ったこともない人のことを取り上げ、
みんなを集めておおっぴらに話すということ。
彼や彼らがいた時間、そして彼がいなくなってからの時間。
そこにはいろんな人の思いや思い出があるわけで、
残された音楽しか知らない私がこんな会を開いてよいのだろうか。
実は、けっこう悩みました。
やったことが正しかったのか、やるべきではなかったのか。
それは終わった今でも分かりません。


何人もの人に「おちけんの愛にあふれたイベントだったね」と言われました。
何を見て、どことどこに愛があふれていたのか、
どう感じ取ってくれたのか、私には想像もつきません。
私が敢えて仕込んだものではなかったので。


でもね。
終演後、私の聞きたかった声がたくさん飛び込んできました。
「初めて来たけどとっても居心地のいいお店だね!」
「あの人すごくきれいな声をしてるね。またライブ行ってみたい!」
初恋の嵐って名前しか知らなかったけどCD買ってみようかな」
観に来てくれた人が久しぶりの再会を果たしたり、新しい出会いが生まれたり。
「友の会」は私が好きな人、私が好きなお店をみんなに紹介する場です。
きっとそれが伝わり、みんながキャッチしてくれたということなのだと思います。
私にとって、こんなにうれしいことはありません。


出演や運営などでご協力いただいた皆様、ご来場くださった皆様、
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
ありがとう、って一言じゃ言い尽くせないけど、ありがとうが一番近いです。


ほんとはもっとたくさん書きたい感想が詰まってるんだけど、取り急ぎ。
このイベントを振り返るコンテンツがいくつかあるので、皆さんもよかったら。


今回のイベントに関する、Twitter上でのみんなの声。
2011/7/16 おちけんpresents「友の会 その6 reprise ~ 初恋に捧げるナンバー ~ 」 - Togetter


当日の写真。
http://www.flickr.com/photos/madams_lunch/sets/72157627253564012/


当日の動画。(iPodで撮ったら音と映像がずれちゃった・・・)
rumi yoshizawa - YouTube