Hummming

フンフンフン

特大水中スターマイン

かつて大変お世話になった、とある会社が倒産した。
大学の研究のフィールドワークとしてインタビューやらお手伝いやら
お忙しいところ無理を言ってお願いしていたのだけれど、
快く迎え入れてくれる優しい人たちだった。
昨今の市況はその会社にとってかなり苦しいものだとは聞いていたけれども
まさか倒産することはないだろう、とたかをくくっていた。
倒産は風の噂に聞いていたが信じていなかった。


Webというのは便利だし残酷なもので、どんな情報も拾ってくる。
昨日、何となく不安になって検索したら倒産のニュースを見つけてしまった。
会社は既に3月に破産申請をしていて、負債は7億円にものぼるとのことだった。


ただそのニュースには、年に一度の大舞台となる夏までは
許可を得て営業を続ける、とも書かれていた。
自分たちを待っている人がいる。最後の大舞台を務めてから散る。
本当の職人だなあ、最後までカッコいいなあ・・・
彼らの誇りをもって働く姿を思い出すと涙が溢れそうになった。


今年の花火はちょっと特別なものとして私の目に映るんだろうな、と思った。


と同時に、並行して書いていた職場での不満に関する記事が
あまりにもつまらないものだったのですべて削除した。
好きな業界で毎日仕事をしていけることは、贅沢なことだと思う。
だからこそちゃんと軸足を定めたいというか、
自分の仕事に対してもう少し真摯に向き合いたいな、というのが
最近もっぱら考えていること。