Hummming

フンフンフン

虎天〜第五幕〜@BASEMENTレポ

渋谷から京王線に乗り換えるのに人並みをかきわけダッシュ
下北沢南口商店街でも何度もぶつかりそうになりながらダッシュ
それは完全に無意識下での行動でした。全然恥ずかしくなんかなかった。
だって、1分でも1秒でも早くみんなに会いたかったから。

息を切らし、汗をダラダラ流しながらも下北沢BASEMENT BARに到着。
開演にはセーフ。最初に入り口で会ったのはチビトラさんとアニでした。
やっぱり今日も「おあぁ!」とびびるフリをする。アニのが上手い。(笑)
中へ入るとヒカルさん。そしてぼちぼち集まる虎中生(=ファン)たち。

横の壁に掲げられているのは「虎天」と毛筆で書かれた大きな黄色い幕。
アニの父、藁谷紀一先生が書いて郵送してくれた作品だそうです。
そうこうしているうちに開演。トップはSTUDIO44(from福岡)。
トキオさんの盟友で、今日の1曲目「夕日に吠えろ」はトキオVo.曲で
彼らの1stアルバムに収録されているのです。それを聴いたハシノさんが
シナトラのヴォーカリストとして迎えることを決意したんだそうです。
今日はSTUDIO44バージョン。シナトラの「夕立」に雰囲気が似ていました。
でもそんな側面だけではなくて、暖かな春雨のような曲もちらほらと。
アニが後ろの私たちに気付いて「カッコいいっしょ?」と自慢気。
私は大きくうなずきました。予想以上にカッコよくてビックリしたもの!

次はRock Our Electric Soul(from名古屋)です。比較的若いバンド。
西ツアーに出たとき、名古屋ライブで対バンして虎衆が惚れ込んだとか。
転換中にアニが「次のバンドのヴォーカル、デビルマンみたいだよ」
なんて言うからサイドの内巻きカールばかり目に入るじゃないですか(笑)
ライブは、放出しているエネルギーの量がすごかったです。
さがみなぎってて。キラキラしていて、眩しくて。
まるでおもちゃ箱のように何かがとめどなく溢れていて面白かった。
きっと片山ブの駆け出しの頃ってこんなんだったんじゃないかな。
でも、溢れすぎててまだちょっと節操ないですね。整理が必要でしょう。
洗練していけばもっと上質のエンターテインメントになると思います。
これからもっと面白くなっていく予感のする、カッコいいバンドでした。
Vo.がMC中にビールをぐびぐび飲んで一人変なテンションだった、と追記(笑)

3番手にはサンプリングサンの登場。京都出身、東京のバンドです。
私、2年前のオーキャンで観ております。が、当時は印象残らず。
虎衆にはサンサンファンが多く、激押ししていたので期待は大!です。
蓋を開けてみれば大パーティーですよ!踊りまくりました。
コール&レスポンスあり、クラップありのフロア参加型ステージ。
こーいうの大好きです。キャッチーなメロディーもいいし、最大の長所は
ツインヴォーカルの矢野&田鹿両氏。それぞれ違った味わいがあります。
あと田鹿さんが超男前でびびった。いかんともと何か違う!(笑)
今夜でサンサンの印象が変わりましたよ。また観たい、と思いました。

はいお待ちかね、トリはシナトラです。待ちかねすぎて落ち着かない!
セットリストは…覚えていないので曲目だけ↓
 薩摩白波、2回目の世界、Why don't you? 膝栗毛、流れ星、
 木枯らし・ア・號號、さうだあぢ、港町ロケンロー、 他2曲

他2曲、って書いたのはアニ・ハシノ両氏の新曲がそれぞれあったのです。
ハシノさんのはアップテンポで、命は短いんだぜー、って歌でした。
テンポやリズムに変なひねりが入っていなくて何だか行進曲風。
一方、アニのほうは故郷にいる恋人へ贈る歌、とか言っちゃって。
それってまさしくアニ嫁さんのための歌じゃないの。ひゅーひゅー。
いわきで初披露だったから嫁さん、相当感動したんだろうなー。
自分のことと重ねてみたり、色々思いを廻らせながら聴いて感動。
これらの曲はまだタイトル未定なのだそうで。
アニ「タイトル思いついたらアンケートに書いといてください」
トキオ「まぁ採用せぇへんけどな…パクるかもしれん(笑)」

シナトラきってのキラーチューン「薩摩白波」から始まったライブ。
最初から踊り狂うしかありません。ジャンプは必須、手を高く掲げ大合唱!
かと思えば聴かせるところは聴かせます。しみじみと聴く「流れ星」。
アニのギターに流れ星のような汗がひとしずく、響くハシノベース。
トキオ「(「流れ星」終了直後に)何しんみりしとんねんお前ら」
つくづくトキオさんは勝手な人だ!と思いました(笑)
「二回目の世界」もすっかりファンの中では定番になった名曲です。
 「問題ないことが問題なのさ」「悲しみは遠ざけろ、切なさを信じるな」
曲調もさることながら、歌詞にハッとさせられるのです。
そして「膝栗毛」に入るかと思いきや、何だかいつもと違うベース。
よくよく聴いてみると「ハーッピバースデイ、トゥーユー…」
前々日はDs.ヒカルさんの誕生日。シナトラからのプチドッキリパーティ。
フロアからケーキと花束が運び込まれて皆でお祝いしました。あったかい。
こっから一気に加速ですよ。踊れや踊れ、「Why don't you? 膝栗毛」!!
私はこの曲のドン、ドドン、カラカッカという祭囃子風味のドラムが好き。
勿論フルバージョンの「さうだあぢ」は全員歌パートあり。
大盛況のうちに本編の幕が下りました。

 EN.1 路面電車 / EN.2 二人の季節

アンコールは2度!すげーすげー。2度目は予定外だった様子。
ここで3rdCDリリース決定、そして全国ツアー敢行という重大発表が!!
トキオ「北はカムチャツカ、南はオセアニアまで」
ハシノ「嘘言ったらあかんよ、北は北浦和、南は南浦和までや」
どっちも間違ってるじゃん(笑)そして今さらトークに目覚めたハシノさん。
早くやろうよ…とアニ、イントロを弾いてさりげなくアピール(笑)
最後まで笑顔の絶えないライブでした。最高だった。

最高すぎて、メンバーがステージから去った途端に涙が出てきました。
何故かは自分でも分からない。でもこの感動を言葉に表せなくて、
何か喋ったら嘘になってしまいそうで。私はただ泣いてしまいました。

シナトラ、泣けるほどいいライブを有難う。