空気の匂い
あらー相当眠たかったのね、日記書きかけのままアップしてやがる(笑)
ANATAKIKOUとか後でちゃんと書きますので。その他諸々も。
バイトの帰りはいつもそう、西千葉駅からチャリです。
(ときどき自宅〜検見川浜駅間をチャリで行き来もするけど)
塾で授業やって、書類作りや父兄との電話が早く終わればいいんだけど
宿題を忘れた輩に居残りを命じたり自習してる受験生に捕まったりしたら
平気で塾を出るのが23時を過ぎるわけですよ。もはやぐったり。
でもね、チャリに乗っている間だけは気分が晴れますね。
「晴れる」と言うと語弊があるけど、精神的にすごく解放される。
昼とは違う涼しい風、程よい湿気、ヘッドフォンから流れる好きな音楽。
何も考えなくていいんです。愛想も振りまかなくたっていいんです。
そこにいるのは私だけ。それを見てるのは空高い月だけ。
最高じゃないですか。
今夜も西千葉駅からチャリに乗り、ペダルを漕ぎ出す。
いつもと何か違うんですよ。正確にはここ数ヶ月と何か違う。
空気の匂い、って分かりますか?空気なんて無味無臭だと思うでしょ。
違うんですよ。田舎には田舎の匂いがあるし、夕方には夕方の匂いがある。
これまでは夏の夜の少し湿った空気の匂いでしたが、今夜は違った。
冬の匂いがしたんです、ほんの少しだけ。
まだ夏の匂いの余韻でよく思い出せないけど何て言うのかな、
クリスマスソングを聴きながら深呼吸をすると胸が詰まるような。
外の雪、街の灯、灯油の缶、嬉しいんだけど満たされない感じ。
それを思い出させる匂いがフッと、一瞬だけしたんです。
その空気をもっと吸いたくてすうっと深呼吸しました。
もう、夏も終わり。時間が経つのは早いなぁ。
冬の匂いが漂う場所はあっという間に過ぎ去ってしまって
いつもと同じ夏草の匂いがしたので、私はまたペダルを漕いで
いつもとおなじアスファルトの家路を急ぎました。