泣き虫だった僕が生まれて育った街

これ書き足すときは上に書かないといけないのね。（そらそーだ）

平成18年3月26日をもってこの日本から消える町がある。
「千葉県香取郡小見川町（と栗源町、山田町、千葉県佐原市）」
私の生まれ故郷。マイホームタウン。
そうだ、私は18年間という月日をここで過ごしたんだ。
友達が持ってたきれいなビーズをこっそりパクってきたことも
意味の分からん自作ミュージカルに誰も観客が来なかったことも
父と一緒に河川敷で日が暮れるまでクローバーを探したことも
初めてのお遣いで雨の中カップラーメンを買いに行ったことも
偏食のお菓子好きがたたって歯医者の常連さんだったことも
せっかく捕まえたザリガニをカゴから逃がしちゃったことも
蝉の抜け殻を胸にびっしり付けて学校から帰ったことも
中学の部活で仲間外れにされて初めて世間を知ったことも
親友と同じ人に惚れちゃって一人泣く泣く身を引いたことも
川の流れや田んぼの匂いとともに、私の血となり、肉となり。

あの町で生まれ育って、本当によかった、と思ってる。
「小見川町」であるうちに一度帰りたい。「香取市」になる前に。
私はいつまでたっても「小見川町民」であり続けるんだ。