Hummming

フンフンフン

「友の会 その6」×初恋の嵐、の話

さっきまで降っていた雨も止んだのでしょうか、静かな夜です。


今日3月2日は、初恋の嵐Vo.西山達郎さんの命日です。
毎年気に掛けてはいるのですが、今年はイベントをするにあたって
ぽつぽつと、これまでの思いを書き出してみたいと思います。
長い上にバラバラの話をしますので、休み休み読んでくださいね。


* * * * *


初恋の嵐を知ったのは2002年の晩夏〜秋口だったかと思います。
私が高校3年生の時のことでした。
兄の影響もあり幼い頃から邦楽好きでいろいろ聴いていたのですが、
ちょうどこの夏に、当時大好きだったRAZZ MA TAZZのギタリストが亡くなり
受験前だというのに強いショックを受けていたところでした。
勉強中にラジオを聞くのが好きで(おかげで勉強は捗りませんでした)、
いつまでも落ち込んでいられない、とラジオをBGMに勉強していたその時。
ラジオから流れてくる音楽に何となく意識が向きました。
初恋の嵐でした。「初恋に捧ぐ」が流れてたのかな。
奇しくも、Vo.西山氏の追悼とアルバムリリースを兼ねての特集でした。
それから私は勉強の手を止め(よく止めていましたが)、
その特集コーナーを最後まで聴き、バンド名をメモしてCDを買いに走ったのでした。
そうか、あれから9年になるのか。


* * * * *


というわけで、私は初恋の嵐のライブを生で観たことはありません。
むしろ西山さんが亡くなってから初恋の嵐を知った、
ひいては、西山さんが亡くなったから初恋の嵐を知った、とも言えます。
もちろん私だって西山さんに会ってみたかった。
どんな人だったか知りたい。どんなライブだったか感じてみたい。今も思います。
でも、この時間軸は「そういうもの」だったんだろうな、とも思っています。
おかげで、西山さんがいた頃の、初恋の嵐が活動していた頃の
雑誌やWebを掘り返したり、思い出話を聞かせてもらうという楽しみができました。


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私は初恋の嵐というバンドの楽曲がとても好きです。
もしかすると、今となってはもう活動することが(おそらく)ないので
本来長期的な活動や複数のアルバムに対して注がれるはずだった愛情を
幾重にも1つのアルバムや楽曲、バンドに注いでいるだけなのかもしれません。
もし今も活動していたらここまで何度も聴いていなかったかもしれないし、
ここまで好きだ好きだと言っていなかったかもしれません。
でも、その「もしかすると」は実際には「もしかしていない」ので
このまま飽きるまでずっと同じアルバムや同じ楽曲を聴き続けると思いますし、
まだしばらくは同じものを繰り返し好きだ好きだと言い続けるのだと思います。
当時から今まで活動を続けている人からすれば「ずるい」と思うかもしれませんが、
その分彼らが新譜を出すことは(おそらく)ないので
まあトントンかな、と思っています。
(この段落、書いてて着地点が分からなくなってきた。伝わるかな。笑)


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この記事を書くにあたって、このブログを遡って、
初恋の嵐」というキーワードで検索してみました。
そうしたら、3年前にこんな記事が。
初恋の嵐ライブがしたいのだ - 昼定日誌(特盛)
当時から今まで同じことを考えていたのでした。何気に長期計画。


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最後に。
今回イベントを開催するにあたって、二つだけ、
どうしても言っておきたいことがあります。


1つは、これは追悼イベントではないということ。
私が単純に、純粋に、初恋の嵐を聴きたいと思ったこと。
それがこのイベントの根底にあります。
そもそも初恋の嵐は3人組のバンドであり、Vo.西山さんだけでなく
Ba.隅倉さん、Ds.鈴木さんの3人が揃ったからこそできた音楽だと思っています。
西山さんがいないことを悲しむのではなく、素晴らしいバンドの存在に感謝し
みんなと大好きな音楽を楽しむイベントだということは念頭に置いてほしいなと。


もう1つは、今回私が見せたいのは初恋の嵐よりも、
今を生きて今を歌うこの3組の出演者だということ。
当初は誰にお願いするのがよいか非常に悩み迷いましたが、
他でもなくこの3組に出ていただけること、そしてそれを見せられることを
本当にうれしく思いますし、私は自信を持ってお届けできます。
彼らは全く異なる性質を持った、しかしそれぞれに素晴らしいミュージシャンです。
三者三様の個性と魅力溢れる歌声をぜひ楽しんでください。
そして3組を繋いでくれた「初恋の嵐」というバンドを知ってください。


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ふー。言いたいことは言ったぞ。
こんな私の企画ライブ、3/12下北沢風知空知にて。お待ちしております。
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