Hummming

フンフンフン

うそをつくことについて

今日、うそをついた。
いや、いい大人なのでうそくらい日常茶飯事のように発生するのだけれど。


昨日残業をしていたら同僚がお菓子を分けてくれて、
わーいやったー、っておいしく頂いたのだけれど
今日になってみたらどうやらそのお菓子を探している様子の先輩。
思った以上に深刻な表情をしていたので、何も言えなくて黙ってしまった。


素直に言えばいい。すみません、って謝ればいい。私だけならそうする。
けれどもそれによって自分だけでなく他の人にも影響を及ぼすとしたら。
仮に私が「謝る」という選択肢を選んだとして、
同僚や他に関わっていた先輩、上司にも「謝る」ことを強制する?
謝ることで私は解放されたとして、でもその際には
「◯◯から貰ったんです」と他人を差し出す場面が九分九厘発生するわけで、
他の人と先輩の間で何か軋轢が生まれる可能性は考えないものとする?


よく分からないな。


結果、私は黙り、結果、うそをつくかたちになった。
そして事の全容が明らかになった瞬間、全身が熱くなって目眩がした。
この感覚よく知ってるなーまた同じことやってるなー、と。
でも、あの時正解を確認したはずだったが、それは本当に正解だったか?と。


大したことにはならず、最終的にみんな謝って話は終わったけれど、
私の中ではずっとぐるぐる回っていて、どうも決着がついていない。
同じ過ちを二度と繰り返すまいと思っていても、
「本当に?」と顔を覗き込むように同じ問題は襲ってくる。
そのたびにこうやって後悔して反省会して、
答えが出ないまま次の問題にぶち当たるのか。


よく分からないな。