Hummming

フンフンフン

「友の会 その5」×大森元気、の話

いやあ、師走ですね。
あーだこーだとバタバタしていたら、あっという間に今週末が「友の会」。
疲れたよーなんて駄々をこねてばかりの私に対して
「友の会、楽しみにしてるよ」って声を掛けてくれる友達がいたり
出演者やイラストレーターさんが自分のブログで宣伝してくれていたり。
本当にうれしい。ありがたい限りです。


とか言いつつなかなか書けていなかった出演者紹介。
大森元気さんについて書きたいと思います。


大森元気さんは、3ピースバンド「残像カフェ」のギターボーカル、
と言うと分かる人もいるかもしれません。
今年の春に残像カフェを解散し、今はソロ活動や新しいバンド「花と路地」、
中華DUBバンド「泰山に遊ぶ」で精力的な活動を続けています。


実は私、あちこちで大森さんとすれ違っているのですよ。
共通の友人の写真展とか、(また別の)共通の友人の結婚式とか。
直接の接点こそなかったものの、前々から気になってはいたのです。


私事ですが、この夏に、名古屋へ小旅行に行ってきまして。
観光半分、あとは(例によって)ライブを観に行ったわけなんですが。
そのライブに出ていたのが大森元気さんでした。
初めて行くライブハウス。私はそわそわとかなり浮き足立っていたのですが、
大森さんが歌い始めた瞬間、空気がフッと変わったのを感じたのです。
2階から覗き込むステージ、当たるスポットライト。
会場に居合わせた観客が一点に注目を集める。
しーんとして、光の中に大森元気だけがいて、他の物がすべて目に映らない。
大森元気の音楽と出会った瞬間のあの感覚は忘れられません。


大森さんがステージで醸し出す空気は闇に浮かぶ真っ白なスクリーン。
そしてそのスクリーンに次々と映し出される映画。
淡々と、それでいて鮮やかで、瞼の奥に焼き付いて消えない。
大森さんの弾き語りは、まるで短編のサイレントムービーを
見ているようだなあ、と思います。
(音を聴いているのにサイレントとは!自分でも謎だけど!笑)
どんな音が聞こえるか、どんな受け取り方をするかは自分次第。
でも音まで入っている映画よりも強く印象に残る。
印象に残るというよりも、聞き手が自分の記憶と重ね合わせるから
いっそう強く残るのかもしれません。


残像カフェは2001年に結成されたので、キャリアにして10年目だそうです。
10年目にして初の弾き語りアルバム「夏とギター2010」がリリースされました。
個人的には「2010年夏のテーマ」という曲がとても好きです。
今年の夏にあった出来事、今年の夏に感じたこと、
この夏のいろいろな記憶が呼び起こされます。
まさに、私にとっても「2010年夏のテーマ」といった感じ。
ただねえ、聴き入っていると気付かないんだけど、8分あるんですって(笑)
さすがに長いよね(笑)いや、私はいいんだけど!


「友の会を勝手に東京レコ発にします!」と意気込んでくれていたので
とってもいいライブが観れると思います。楽しみにしていてください。


「2010年夏のテーマ」はなかったので、私にとってもう一つのテーマ曲、
「アイスキャンディー」をご覧ください。名古屋で聴いた曲。なつかしー。


まだ間に合いますよ。info.ockn@gmail.comでご予約お待ちしておりますー。