Hummming

フンフンフン

ストライカーズ@北沢タウンホール

カフェライブのMC業務が終了し、時間があったので北沢タウンホールへ。
豪華メンツの中で(なぜか)トリを務めるストライカーズを観に。


いやー久しぶりだなあ、ストライカーズ。
カレンダーを遡ると3月初旬の企画以来だった。
一時期は2daysでも平気で行っていたし、1週間空くだけで
「まだかなあ」なんてソワソワしていたけれども
気がつくとスケジュールが全然合わなくて4ヶ月も観ていなかった。
個人にせよイベントごとにせよ何でも、タイミングっていうのは、本当ある。
そして優先順位というのは、本当に些細な、一瞬の出来事によって変わる。


噂には聞いていたけれど、客数が明らかに少ない。
日曜だというのに、私の知っている観客はほんの2、3人しかいなかった。
その上タウンホールなので椅子は並んでいるし、何しろ広い。天井も高い。
狭い空間を観客を熱気と勢いで圧倒するスタイルを得意とする
彼らにとっては完全に他流試合、思いっきりアウェイ。


何を演奏していたかな。最新アルバムの曲を中心にけっこうな曲数。


奇抜な衣装、ひと昔前のジャンパーとサングラス。
彼らを知っている人にとっては面白いけれど
知らない人からしてみればそれが素に見えるわけで。
音や照明が良くないのは元々ライブハウスじゃないからだろうか。
彼らの前に出ていたバンド達を観ていれば
「仕方ないことだ」と諦めもついたのかなあ。
これでもかというほど空間は広く、熱気も勢いも宙に消えていく。
張りぼてというか、ちゃちというか、彼らがとても小さなもののように見えた。


いつだったかの完全どアウェイなO-WESTで、
だだっ広いステージから溢れ出す勢いで光を放っていた彼らを思った。
あの日私は「なんてカッコいいんだろう」と、
「この人たちにはもっと大きなところで演奏してほしい」と願った。
「今日はホールだったから」「いつもと違う環境だから仕方ない」
そうだと思う。全然間違ってない。ポテンシャルの高さは私も知っている。
じゃあ、今日のステージを観た人たちは、また観に来てくれるだろうか。
冷たいようだけど、君たちに必要なのはそういうことじゃないのかい?と。


何が違ったんだろう。どうだったら良かったんだろう。
ステージの問題はもちろんある。私の感じ方のせいでもあるとは思う。
でもなあ。もっとカッコいいストライカーズを知ってるのになあ。
気持ちが上がりきらないまま、ライブの途中で会場を後にした。
うーん、もやもやもやもや。


手がすっかり決まりきっているのは、なんか全然グッとこなかったよやっぱり。
それだけはメモとして残しておく。