Hummming

フンフンフン

ひとりたび

大阪、神戸まで旅に出ることにしました。
小沢健二コンサートの神戸公演のチケットが取れたから行ってみようかな、
ちょうど前日に茶飯事さんと島津さんのライブもあるし、
という程度のことが発端だったのだけれど
懐事情もあって(という理由が何とも情けない・・・)、
たぶんどっちにも行きません。小沢健二のチケットも手放します。
小沢健二はいいんだ、中野で観れただけで私には十分だったから!)


というわけで、ほぼ理由も宛もない旅になってしまいました。
じゃあ全部キャンセルしちゃえばお金もかからなくて一番いいんだけど
そういうわけじゃないんだよなあ。


思えば、「旅に出たい」と思ったことのない25年間でした。
やりたい事も、行きたい所も(ざっくり言うと)特になかった。
少なくとも、観光や食事のために遠出をするなんて発想は
私には理解できなかったんです。本当に。
でも、15年憧れ続けてきた小沢健二が、中野で言ってたんです、
「世界中どこへ行っても、人々が考えていることは大して変わんない」
と。
地球上にはたくさんの国があって、たくさんの人が住んでいて、
言葉や文化、考え方はそれぞれの地域で多種多様、まったく違うものだ、
そう教えられてきた私にとって、それはとても意外なものでした。


「言葉も文化もまったく違う人たちと楽しくやりとりが出来るはずがない」
だから海外なんて行っても楽しいはずはない。
お金と時間をかけて遠くまで行かなくても、楽しく会話できる友達が
東京や千葉にたくさんいるじゃないか。そう思っていた私が、
小沢健二の言葉を聞いて、初めて「海外に行ってみたい」と思ったのでした。
25年間で、初めての発想でした。


その手始め・・・というわけでもないのですが、目的もなく
行ってみたい所に行ってみるだけの旅というのも面白いかな、と。
テレビの旅番組じゃないけれど、「知らない街を歩いてみたい」というか。


ただ、1つだけ、今回の旅の中で外せない目的があります。
「西山達郎に会ってみたい」
初恋の嵐のボーカリストで、25歳で急逝した、西山達郎さんです。


「25歳になると私も死んでしまうんじゃないか」
バカなことと思うかもしれませんが、私は本気でそう思っていました。
(まだ25歳が終わっていないので今もちょっと警戒しています)(本当です)
私は西山さんが亡くなってから初恋の嵐を知ったのですが
誰かのことを思う時、仕事で疲れた時、夜空を見上げた時、
高校時代から今に至るまで何かにつけて初恋の嵐を聴き続けてきました。
宇宙遊泳を観に行ったのも、racoustikを観に行ったのも、初恋の嵐の影響。
ずっと感謝しているし、今も影響を受け続けています。
幸運なことに、鈴木さんと隅倉さんにはお会いすることができましたが
亡くなった西山さんには会ってその気持ちを伝えることができませんでした。
今回、西山さんと同い年の25歳が終わる前に、彼が眠る神戸へ
行く機会ができたのも何かの流れだろうと思ったので
お墓参りに行くことにしたのでした。


西山さんは私と何の面識もないので「誰こいつ?」と思うかもしれません。
ただ、今も大切に聴いていることだけは伝えられたらいいなと。
正直に言えば、高速バスに乗り始めた頃から「気持ち悪いな、私」と
我に返りはじめていることは否定しません(笑)
でもまあ、ここまで来ちゃったし。
大きく括れば「会いたい人に会いに行く」ってことで。


こんな旅の記録をその都度ブログにアップしていけたら、と思い
PCまで持ってきたのですが、ネットワーク接続端末が壊れているので
とりあえずローカル上に書きためるだけにします(笑)
東京に帰ったら1つずつアップしようっと。ではでは。

明日の朝食は喫茶店とか入りたいなあ。お金ないからコンビニかなあ・・・
(梅田、朝マックで携帯を充電しながら)