小さな可笑しさを探して
日付も変わりそうな頃に、落研の先輩から電話がかかってきた。
起きていても悲しいばかりなのでもうビールでも飲んで眠ってしまおう、
と思っていたのだけれど、何となく気が向いたので飲みに出ることにした。
落研の先輩たちは音楽の話なんて一切しないから、むしろ気は楽だった。
既に秋葉原で飲んできた酔っ払い2人を相手に飲みながらくだらない話をするのは、
意外にも気を紛らわすのに効果的だった。
朝まで下北沢をぶらぶらして、始発が動き出す頃に駅まで送り届けて帰った。
目を覚ますと、もう正午。
シャワーを浴びて、服を着込んで原宿へ。racoustikのインストアライブを観に行く。
racoustikと出会うことができたことは、今年の大きな収穫だと思う。
モタモタしていたら予定時刻より15分ほど遅れてしまったけれど、
会場に到着するとまだセッティング中だった。間に合った。
- (あとで更新します)
- 手を伸ばす!
- 小さな可笑しさ
- 早く君に
「丁寧な紹介をしていただきありがとうございます・・・」
司会からのバンド紹介が、そのままプロフィールをなぞっているだけの内容で苦笑。
小さな可笑しさは三軒茶屋をモチーフにした曲。
駐車場が潰れてビルが建ったことで小泉公園のケヤキの木が見えなくなってしまった、
そんな一場面が曲中でも描かれているんだって。ちょっと親近感。
AppleStoreで観て以来、私にとって2度目のバンドセットだけれど、今日のほうがいいな。
本当はCDに入っている弾き語りバージョンが一番好きだけど。弾き語りを生で聴いてみたい。
そして最後は「早く君に」。
夜は浮かび沈んで 微かに震えて 僕の胸を騒がせる
まるで秋風のような柔らかな空気 早く君に会えたらいいのに
racoustik「早く君に」より
本当に今日は風が比較的暖かくて、柔らかな空気だった。
優しくて、弱っている心身に染み渡るようだった。
4曲程度だったけれど、「手を伸ばす!」の別アレンジも聴けて満足。
来年もよろしくお願いします、と挨拶をして、会場を後にした。