Hummming

フンフンフン

儘寄席〜man-ma yose〜@三軒茶屋・肴奉行儘man-ma

学生時代に寄席でお世話になった如月亭もん氏の主催する落語会が
家から程近い居酒屋で開かれるとのことだったので、落研の先輩ろり氏と行ってきました。
久しぶりに感想とか書いちゃおう、っていう粋な計らい。悪質な嫌がらせとか言わない!(笑)


夕風亭琴湖「金明竹
東大落研1年生。でも中学時代から落語をやっていたとか。
好きなんだろうなあ、お笑いっていうよりも、古典落語の世界観とかが。
ボケ・ツッコミのテンポっていうのかな、いい間合いで掛け合いを作れたら
もう少し面白くなると思うんだけど。そこが非常にもったいない。
都内の落研は交流が盛んだから、これからもっと他の人の落語を観て
刺激を受けたら変わるかもしれないですね。まだ1年生だから。


火の見家はん生「スピーチ(新作)」
青学落研3年生。「旨食亭〆〆」から改名したみたい。
枕でやたら目を合わせられて困った(笑)
セルフレームで黒髪ゆるふわな男の子ってなんでこんなにうさんくさく見えるんだろう(笑)
新作落語。作ったのかな、誰かやってたやつかな?
その辺ちょっと分からなかったけれど、盛り上がりに欠けたのが残念。
テンションの問題かな、淡々と小ボケが続くからかな。
枕然り、台本を練ったらもっと面白くできそう。その辺の勘は良さそうだし。


扇松亭桃介「火焔太鼓」
女の子。4年生だって、どこ大学だろう。巧いなああ。
江戸っ子夫婦が巧い。テンポとかキャラ作りとかよくできてる。
おかみさんが女くさくなくて、道具屋が明るいバカで。今日の中で一番好き。


田町屋乙女座「道具屋」
法大落研2年生。最初はオーソドックスに演るのかな、と思ったけれど
蓋を開けたらいかにも法大落研、て感じの落語。
本筋の見せ方よりどうでもいいボケに全力を注ぐのは伝統なのかな(笑)
全力を注いだボケがくすぐりとして面白いものになっていればOKだと思うけれど
そこまでもっていくのは大変だよなあ、と痛感しました。


縞々亭ガオス「二番煎じ」
東大落研、何年生?たしか私と同い歳。関東落研の人気者。落ポンではお世話になりました。
何だかんだで彼の落語をちゃんと観るのは初めて。やっぱりこなれてるよなあ。
それは様々な寄席で場数を踏んでいるのもあるし、器用なところもあるし。
安定しているので安心して観られるのがいいですね。さっすがー。


それにしても、お客さんが少ないこと少ないこと!
10人いなかったんじゃないかな。たぶんこの企画、採算取れてないと思う・・・
落研にいると気付かないけれど、落語って実は世の中じゃまだまだマイナーで
観たことない、どこで聴けるの?なんて全っ然ザラなのです。
せっかく落語を身近に親しんでもらうのにもってこいのイベントなんだから
もっと宣伝したらいいと思うし、お客さんが少ないのは非常に勿体ない。
次はぜひもっともっと告知してほしいと思いました。


ガオス君から打ち上げにお声掛けを頂いたのだけれど、今日だけはちょっと。
こじんまりとした会で楽しそうだったから是非行きたかったのだけれど。ごめんね。
みんな仲良しでいいなあ、楽しそうだな。非常に良いことです。
後ろ髪を引かれつつ夜席の仕事に向かうろり氏とともに会場を後にしました。
出演者の皆さん、もんさん、お疲れさまでした!