Hummming

フンフンフン

ワイ・ユー・ジーワンマンライブ「ハローグッバイ」@新高円寺CLUB LINER

定時になるとともに仕事を切り上げて即退社、雨の中を駅までダッシュ
(作っていたパワポの資料を閉じるときに「保存しない」を押してしまった。ショック)
ワイ・ユー・ジーワンマンには、いつも間に合わない。
今日は高木誠脱退のワンマンだというのに、最初から観られない。
名目上はアルバムリリース記念ワンマンだけど、
第1期ワイ・ユー・ジー最後のワンマンライブでもある。


雨の中を走って走って、会場に到着。
入ると、フロアの半分くらいしか観客がいなかった。
愕然とした。ショックだった。
最後なのに。リリースと門出を祝う、大切なワンマンなのに。
ライブの雰囲気に合流する気になれず、しばらく呆然と観ていた。


でも、フロアにいる人たちはみんな楽しそうに踊っていて、
バンドも全力。まっすぐ演奏しているのがフロア後方の私まで届いた。
気が付いたら、私も上着を脱いで荷物を置いて音楽に身を委ねていた。


「アルバムを作っている最中に、メンバーが抜けると言い出して。正直つらかった」
観ているこっちだってつらかったよそんなの。
ライブが明らかに気持ち良くなかったもの。
あんなにバラバラのライブ、観たくなかった。
それが理由で号泣してまともに観られないライブもあったな。
それでも持ち直して、快く送り出そうと決めた植木氏はすごくカッコいいと思った。
カッコいいと思ったし、それだけ高木氏を大切に思っているんだなあと思った。
アルバムは出来上がって、最近のライブもすごく良くて。
こんなに素晴らしい脱退ライブはそうそうないな。


「トキメキたい太陽」は、私がどうしても好きになれなかった曲。
でも、今回のアルバムを聴いて好きになった。
アレンジが完成した、元の曲を良い形で昇華することができたと感じられたから。
ライブはすごく良かった。好きになってからライブを観ることができてよかった。
ただ、手を振りたくなかった。「さよなら」と言いたくなかった。
「HAPPY BIRTHDAY」はスクールウォーズで音源化されている曲。
最近ワイ・ユー・ジーで聴けることも多かったのがすごくうれしかったけれど
きっとこれをバンドで聴くことはもうない。「おめでとう!」って叫ぶところ、大好きだったな。
一番グッときたのは久々の「シンプルワールド」。
間奏で叫ぶ「Yes, we are Y.U.G.!」に胸が熱くなった。
だって今日で最後なんだもん、ワイ・ユー・ジーなのも。
高木氏が叫んだ瞬間、メンバー全員の空気が変わったように感じた。
グワッとエネルギーが溢れて、一体になる感じ。


アンコールは「パルプンテ」。
人生は何が起こるかわからない。この曲を演奏するときに必ず植木氏はそう言う。
出会いがあれば、別れがある。でもまた出会うかもしれない。
この別れがまた新しい何かを生み出すかもしれない。それは分からない。
君が怯えて明日に背を向けようとしているんじゃないかと「心配だ」
いつでもどこかで俺が気に掛けている、だから君は怯えないで「飛んでみろ」。
そんな感じかな。合っているかな。
「今の自分たちにできる曲はすべて本編で出し切ってしまった。
 アンコールでできる曲がない。今回リリースしたアルバムをリピート再生すると、
 最後まで終わったら次に流れるのはこの曲です」
と植木氏が言って演奏が始まった。
これが終わりじゃない、始まりでもあるんだ、という決意表明のようで胸が熱くなった。


アンコールの後、ステージを去る前にDs.増井氏が高木氏をぎゅっと抱きしめた。
そんなの泣かずにはいられないじゃない。ばかばかばーか。
最後の最後にこんなに泣くとは思っていなかったな。


第1期ワイ・ユー・ジー、これにて終了。
元気をもらったし、感動ももらった。いいバンドに出会えたと思っています。
ありがとう。