Hummming

フンフンフン

映画館に向いてないのかも

気がつけば、今日は月初なのでした。
毎月1日は多くの映画館で1,000円上映をしているのですが、
これまで一度も行ったことがなかったなあ、と。
マイケル・ジャクソンは見逃したけれど矢沢永吉はやってるなあ、と
ふと思い出したので、六本木まで観に行くことにしました。
「E.YAZAWA ROCK」を観に、数年ぶりの映画館へ。


とはいえ、今日はちょっと体調不良。
お昼も食べそびれて完全にぐったりしているけれど、
ポップコーンか何かをお腹に収めれば少しは良くなるかな。
淡い期待を持ちつつ、渋谷から六本木までナイトハイク。てくてく。


ネットで予約したチケットを券売機から発券し、
キャラメルポップコーンとジンジャーエールを購入して場内に入ります。
きっと映画が始まったら食べていられないから急いで食べなくちゃ。
予告上映中にノンストップでポップコーンを頬張るおひとり様。
場内はたぶん60%くらいの入りですね。これくらいが気負わなくていいかも。


観終わりました。
感想を端的に言いましょう。


これは観に行かないほうが良かった。私はね。


いや、カッコいいんですYAZAWAは。最高です。
『成りあがり』と同じことを言っていたし、ライブをすごく大切にしている。
観客にどういう印象を与えるかいつも客観的にイメージできているし、
実際それでステージに上がった姿は60歳になった今でも相当カッコいい。
それに彼は自分の生き方、自分の肉体に対してもかなり客観的な視点を持っていて
常に貪欲に攻めていくし、攻めた後には冷静な批評もするし、
状況に応じて変わり続ける自分のことを常に面白がっている。
一方でファンへの感謝を忘れないし、ここまでの苦労を忘れないし、
「得たものと同じくらい、もしくはそれ以上の苦しみを味わってきた」
と公言した上でさらに次のステージを求める。
下から、頂点に登り詰めた景色のリアルなレポーターとして、
彼は役割を全うしていると思います。


で、その上で、だ。
非常に観心地が悪い!
場内が暑い、姿勢は変えられない、席は立てない、
下手にリズムに乗れない、歓声も手も挙げられない。
そんな環境で音楽を楽しめるはずがないのです。少なくとも私は。
音楽は好きなポーズで聴きたいし、好きな反応を返したいのです。
だったら家でいいじゃんか、と。DVDで十分だよ、と。
NHKの深夜なんて最近は面白いドキュメンタリーいっぱいやってるから
その中で観れれば十分なんです。どうせ映画はライブじゃないんだし、
普段聴いてるCDなんてそれなりの音質なんだから映画のときだけこだわることもない。


しかも隣の若者たちがYAZAWAの言動にいちいち笑っていたのがまた気に食わない。
YAZAWAって突拍子もないデカいことを言うから。一人称がYAZAWAな時点で異端だし。
でも私のように彼が好きで映画を観ている人はその笑いが不快でならないわけ。
バカにするくらいなら来るな!と。出ていけ!と。
今日が公開初日だったらあいつら袋叩きだったろうなあ・・・と思いました。


まあ、早い話が体調不良の日には映画館なんて行くもんじゃないってことです。
全っ然楽しめないもの。何ならYAZAWAにも申し訳が立たないよね。
乗り換えのたびにトイレに駆け込み、食べた物を全部吐き出して帰りましたとさ。うげー。


でもYAZAWAはカッコよかった!これは本当だよ!いつかライブを観てみたいと思った!!