Hummming

フンフンフン

赤玉ポートワインは昭和の匂い

溜めこんでいた食器を洗いながら洗濯機を回して、今、赤玉ポートワインを飲んでいます。
私の母・セイ子は私と違ってあまり好んでお酒を飲むほうではないのですが、
(余談ですが、父・勝幸もそこまで飲兵衛ではありません)
赤玉ポートワインだけは好きだ、という話をかつて聞いたことがあります。
最近では身体の調子もあまりよくないので正月くらいしか酒を口にしなくなったので
母・セイ子が赤玉ポートワインを飲んでいる姿というのは記憶にはないのですが、
赤玉ポートワインを見ると母・セイ子の機嫌良さそうな顔を思い出します。


甘くて、ほわんと身体が温まる感じがとても好きです。
夏はロックか、ソーダで割って。冬にはお湯割りにレモンを落として。私は冬のほうが好きかな。
真っ黄色に赤い丸が印象的な、実に昭和くさい、ださいラベルも良いです。
スーパーで安く買えるところもうれしいです。
きっと私も、このお酒だけは歳をとっても飲み続けるんじゃないかと思います。
うん、おいしい。


あ、「深夜食堂」っていうドラマが始まりました。
この昭和くさいセット、簡単に染められない役者陣、小劇場好きは素通りできない感じ。
テレビをこのまま消すのが惜しくなってしまって、つい見てしまっています。
今夜のタイトルは「猫まんま」、しかも今夜のヒロインは田畑智子
猫だなあ。田畑智子は猫ですね。愛らしさと儚さのある、典型的な日本の猫。
炊きたてのご飯にかつお節と醤油をかけて頂くときの笑顔のかわいらしさ。
かわいらしいのだけれど、牡丹雪のように消えてしまいそうな幸の薄さ。
きれいだなあ、好きだなあ。


やっぱり、田畑智子は、ハッピーエンドになりませんでした。


欲を言えば、「深夜食堂」のエンディングはこんなロックでアップテンポな曲じゃなくて
アコースティックか「ぐるりのこと。」みたいな静かなエンディングがよかったなあ。
終わったので布団に入ろうと思います。おやすみなさい。