Hummming

フンフンフン

女性の美しさについての考察@四谷三丁目

今日はみどりさんと、ぞのっちさん(みどりさんのお店の常連さん)と
写真展を見てきた@四谷三丁目。


慌てて家を出たらうっかり携帯を忘れて
待ち合わせ場所が分からなくなるという大失態をしでかすも
どうにかこうにか合流。お騒がせしましたみどりさんぞのっちさん。
ビール片手に休日午後の四谷を歩く大人3名。贅沢すぎる。

マスナリジュン写真展

女性の美しさについての考察
2009年7月14日(火)〜19日(日)
12:00〜19:00 最終日〜16:00

会場 ルーニィ・247フォトグラフィー
東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F
tel/fax 03-3341-8118

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繊細な人ほど生きづらさを感じるご時世、様々なストレスが襲いかかってくる。そのストレスがキャパシティーを越えた時、ある者は感覚を麻痺させ現実から目をそらし、ある者は過剰に適応しようとする。現実に媚び続ければ顔は卑屈さで歪み、逃げ続ければ生気を失ってしまう。誰もが寂しさを抱えながら、なんとか日々をサヴァイヴしていかなければならない現実の中で、日々迷いながらも夢を信じすぎず、しかし可能性を捨てきれずに自分に変化を課している女性の瞳は美しい。

みどりさんに教えてもらわなかったら知ることのなかった個展。
でもこれが大当たりで、とってもすてきだった。
被写体は新宿の街で出会った女性たち。
全員バストアップ。正面直立。モノクロ。無表情。証明写真のよう。
パッと遠目に見た感じは、どこにでもいるきれいな女性たち。
けれどモノクロだから、直立だから、無表情だから、
余計なものが写っていなくて、内面がにじみ出てくる。
写真に戸惑って顔がこわばっている人。照れ笑いがこぼれている人。
エラを気にしている人。目の大きさがコンプレックスの人。
街ですれ違うとみんな同じように見えるけれど、
こうして改めて見ると、意外とみんな違う顔をしてるんだなあ。
ああ、何ていうか、すごくリアルだなあ。


そのリアルさに気付いた瞬間、ちょっとグッときてしまった。
ある意味で、パリコレとかミスユニバースとかとは違った視点で、
この写真はものすごく美しいなあ、と思った。


偏屈で話しづらい人なんじゃないか、と勝手に考えていたけれど
マスナリさんは内面も外見も非常にこざっぱりとしたお兄さんだった。
話しやすくて芯が通ってて気遣いのある痩せ型で坊主頭のスマイリストだった。
何となく、もう少し話してみたいなあ、と思った。


どういうわけか縁あって、私の周りには写真家の方がたくさんいる。*1
みんな違うんだけど、みんな面白いんだよね。
私にはない、物の見方をする。捉え方をする。
そしてそれをものの見事に作品として収める。
本当に面白いし、本当にすごいなあ、と思う。


ああ、何を言っているのかまとまりがなくなってきたけれど、
感激したんだ。すてきだったんだ、本当に。
また素敵な写真家と一人出会うことができて、私は非常にうれしく思います。

*1:なかなかそれで生計を立てるには至らないようだけれど、そういうことは作品に対して(そして私にとって)関係ない。自分の撮った写真に、ある一定レベルのプライドと愛をもって作品として発表している限り、写真家と呼ぶ。そういや、それってミュージシャンも同じだよね。