Hummming

フンフンフン

ゴールデン街とコミュニティ論

ホフのライブが終わり、雨の中すぐに帰宅かと思いきや
私はバスに飛び乗り新宿へ。みどり姉さんと飲むのです。
春先に、会社の元同僚さんから紹介していただいた小柄なお姉さま。
同業ということもありますし、カレー好きから始まって(そういや最近カレー食べてない)
ユニコーン話や福島話に花が咲いて一気に酒飲み友達になったのでした。
そのみどりさん、週末には新宿花園のゴールデン街でお店に立っているのです。
今日は非番だけど飲みたいから、と言って私を誘ってくれました。
つい1ヶ月ほど前にも誘っていただいて、初めて足を踏み入れたゴールデン街
(その節は無銭飲食ですみませんでした)(おごってもらいました)
道は狭いしお店は小さい。でも、だからこそ
人と人の距離が近くて、とっても温かい、いい所です。
あとちょっと昭和の匂いがする(実家の仏壇があった部屋を思い出してください)。
その辺もかなりツボです。安心できる、というか、緊張しなくて済む、というか。


みどりさんは私を「大切な友達」と言って、
行きつけのお店で常連さんたちに紹介してくれました。
常連さんたちも、初対面でも自然に会話に入れてくれたり
話をするときに視線を振ってくれたりします。
やさしいなあ。やさしい、っていうよりも、
きっとそれがここでの当たり前なんだろうな、って思いました。


日付が変わる頃にはみどりさんがいつも働いているお店へ。
常連さんの誕生日祝いをしていました。
10人も座れないようなお店に20人近く集まって、扉の外まで人が押しかけて
みんなでハッピーバースデイを歌って。ステキな空間でした。


前にいわさわゆうこりんが似たようなことを言っていたと思うけれど、
東京の人っていうのは地方からの寄せ集めで人間関係が希薄だから、
どこかで集まる機会があると、そういう人間関係を自分から作っていこうとする。
自分からコミュニティを築く力(能力、意欲ともに)は都会のほうが強い。
そう思うのです。
田舎にいたら嫌でも近所付き合いとかがあって、
そこから逃れたい、という人も少なくないのだけれど
こうして東京に来てゴールデン街の人たちや風知の人たちを見ていると
何だかんだ言っても生まれ育った環境に還っていくというか、
やっぱり人と触れ合っていたいんじゃん、って。


会社の先輩が「商店街とか小売店は衰退していく」
という持論を展開していたけれど、
(そして確かに母数は減っていくだろうしそれは衰退と呼べると思うけれど)
こういう“根底に染み付いたもの”がある以上は
ゼロに至ることはないんだろうな、と思います。


話が逸れてしまったけれど、ゴールデン街でワイワイしてから
終電に飛び乗って帰途に着いた今夜は最高だった、という話でした。
みどり姉さんありがとう。また飲みましょう。