Hummming

フンフンフン

痛くないのは神経がないから

歯があまりにも痛かったので午前休を取り、
頂いたばかりのお給料で歯医者さんへ行ってきました。
案の定、我慢しすぎだったようで、上の歯にぽっかり穴が。
神経までやられている、と歯医者さんが言っていました。


下の歯も痛かったのですが、下はまったく問題なかったです。
三叉神経といって、歯のあたりの神経は
上の歯と下の歯と目の神経が途中で1本になっているそうで。
だから上の歯があまりにも痛むと、脳は
本当はどこが痛いのか判別しきれなくなって
下の歯や目まで痛いような気がしてくるんだって。


麻酔を打ってもらって、口をゆすぐ。
春風が吹くだけで激痛の走っていた歯が全然痛くない!
うがいって、なんて清々しい行為なんだ!
麻酔に、しばし感動。
そして麻酔の効いている間に、歯を削り、神経を取り、詰め物で塞ぐ。
ものの30分ほどで治療は終わり、歯痛とはすっかり無縁になりました。


あーあ、麻酔をかけてもらいたい。
神経を取り去ってしまいたい。
そうすれば、こんなにも痛くないんだよ。


何気ない一言が、文字になって、意図しない伝わり方をして。
そういう意味じゃないのに!そんな考え方をしていると思われたのか!
なんつって、私は朝からショックを受けていたのでした。
私の発する言葉のつたなさにも要因はあるのだろうけれど、
思いのほか自分(の思想)が理解されていないことにショック。
こういうとすごく自己中心的に聞こえるかもしれないけれど、
結構親しいと思っている人との何気ない会話の中で
自分の基本的信条や言動パターンを理解してもらえてないことに気付くのは、
(そりゃあもちろん「信条はこうだ!」って言えるってことじゃなくて
 もっとフィーリング的なもので、ですよ)
直接けんかをするのと同じくらい、ダメージ。
肩透かしを食らったような、裏切られたような気持ちです。
まあ、相手にそう思わせてしまう言葉足らずな自分が悪いんだけど。
そして相手も「私のこと間違った見方してない?」って感じたから
あんなことを言ったのかもしれないけど。


それともアレか、私の恋路はそういうところにも弊害をもたらすってことか。


麻酔をかけてしまえば、
些細な言葉ひとつに一喜一憂しなくてすむ。
神経を抜いてしまえば、
好きとか嫌いとかでいちいち泣かなくてすむ。


麻酔をかけて神経を抜いた結果歯痛を克服した私は、
何の痛みも感じることなく、大好きなチョコレートを食べています。
果たしてそれは是か非か。