Hummming

フンフンフン

植木遊人ワンマンランチライブ@下北沢440レポ

植木遊人ワンマン、行っちゃいました。
しかも初めて観に行く植木ワンマン、初めての440、
初めてのランチライブという個人的な「初めて」づくし。


OAは島津田四郎。from香川。
高木誠氏の高校時代の友人なのだそうです。
あれ、一緒にバンドやってたんだっけ。
その辺の話は記憶が曖昧だけど、彼が東京ライブの時は
誠さんがローディーしたり家に泊めたりするほどの仲。
ステージにセッティングしてあった誠さんのレスポール
おもむろに手に取り、ポロロンと軽やかに弾き語り。
『macomacoto57』に似ているなあ。どっちが似てるんだ?
いや、二人が元々持っているものが近いんだろうなあ。
柔らかな歌い口、踊るような運指が紡ぎ出すメロディー。
とても心地よくて聴き入ってしまいました。
この気持ちを本人に直接伝えたかったのだけれど、
演奏が終わって間もなく帰ってしまったので伝えられず。
また東京ライブがあったら行ってみようかしらん。


そしてメインは植木遊人with高木誠
運良く最前列を頂戴したので誠さんの正面で参戦。
植木ファンの皆様、新参者がでしゃばって申し訳ない!
出てくるなり二人ともマイクを握り締めているけれど・・・
何かと思ったらルーキー*1の「UFOミステリー」歌ってんの(笑)
何だかんだで大事な原点なんだな、大好きなんだな、って。
ちょっと微笑ましい。そしてテンション上がる。
ダブルオーの曲も、『ハート無防備』の曲も、できたての曲も。
いろいろ演奏するのだけれど、いちいち植木氏がいい顔なの。
まだ回数は多くないものの、私が観る限り植木氏はライブのとき
いっつも辛そうな表情を浮かべて客席に叫んでいるのです。
それはそれで偽りのない表情なのだろうと思うのだけれど、
そうだとしたらこの笑顔も心から湧き出た笑顔なんだろうな。
それだけ楽しいんだろうな、気持ちいいんだろうな。
高木誠と演奏するのが。


私が引っ掛かっているのは、そこなのです。
そりゃあ好きです、植木さんのライブ好きですよ。
植木さんの世界に引き込まれつつある自分がいますよ。
しかも誠さんと一緒に演奏していれば最強ですよ。
二人の声が重なる「I LOVE YOUがきこえない」は最強ですよ。
でも、でもさ。
誠さんは大丈夫なのだろうか、と。
連日ストライカーズの練習があって、ライブも出て、
blogを見る限り昼も夜もストライカーズと時間を共にして、
それでいて植木さんとも練習してライブして。
それはいいんです。本人も好きっぽいし。
でもバンドを組もうとしてるでしょ、植木さん。
このままじゃ高木誠の身がちぎれるんでないのか、と。
バンド結成も誠さんが望んだ上での事か、その辺大丈夫か、と。
彼にはいつもいい音を響かせていてほしいので。
彼にはいつも演奏を楽しんでいてほしいので。
それが観たいし、それが聴きたいので。
ううううん。


でも、ライブ自体はとてもよかったのです。
穏やかな顔をした植木さんがMCで誠さんを紹介するたびに、
ああ、誠さんが大好きなんだなあ、って感じるのです。
その言葉やその姿が嬉しくて、私はその都度涙してしまいました。
穏やかな表情で歌う植木さんは、いつもの辛そうな植木さんより
ずっとずーっと魅力的で、一層いい歌に聞こえました。
ギターもギターで、本っ当いいところにいい具合で入ってくる。
TOUR BABYより、ここ最近のライブより、今日のがずっと良かった。
久しぶりに、ギターがカッコよすぎてクラクラしました。
大好きな「I LOVE YOUがきこえない」のコーラスもばっちりでした。


本当に来てよかった、観ることができてよかった。


そんな思いを伝えたかったのですが、植木さんは引っ張りだこだし
誠さんはヘロヘロのまま片付けに追われているしで断念。
誠さんと握手して帰ってきました。
外に出てもまだ夕方。
秋晴れの空気はスカッと心地よく、
先ほどの演奏を思うだけで胸がいっぱい。
幸せな気持ちで家路についたのでした。

*1:ROOKIE OUTSIDERのこと。曽我部恵一プロデュースでデビューするも、2006年3月をもってBIG-Aのソロプロジェクトとなる。高木誠は「ジミー・ザ・アンドレ」の名でギターを弾いていた。当時の彼を知る人は今でも「アンドレ」と呼ぶ。