シスカンパニー公演「禿禿祭」レポ
世田谷パブリックシアターって三軒茶屋にあるのね。
キャロットタワー内なのね。シアタートラムと併設なのね。
・・・すみません。今後に備えた覚書です。
運良くプラチナチケットを入手し(まるてんこさん有難う!)
満を持して「禿禿祭(はげちびさい)」を観てきました。
言わずと知れたトリビアコンビの芝居とトークショー。
八嶋氏の芝居は数回観たものの、高橋克実氏の芝居は初めて。
ゲストに笑福亭鶴瓶氏とくれば期待せずにはいられないでしょ。
公演は二部構成。第一部は岸田國士戯曲『命を弄ぶ男二人』。
80年も前の台本なんですって。レトロな雰囲気が漂います。
でも内容は時代を感じさせないね。現代でも通じる台本でした。
克実さんが飄々とボケればやっしーが全力でツッコむ。
時にコミカルに、時にシリアスに見せる二人の演技はさすが。
ただ、あまり残るものはなかったかなあ。「ふーん」って。
ひょっとしたら私は二人芝居が苦手なのかもしれないなあ・・・
第二部はトークショー。けどまず最初に禿禿娘。が踊る!(笑)
禿げていてもー背が足りなくーてもー
二人一緒ーならー微妙ーにおーぎなーえるー
「オリーブの首飾り」に乗せた「禿禿祭のテーマ」を歌う二人。
ショウタイムですね、すっかり。ばっかだなー。(笑)
鶴瓶氏を迎えて、3人の共通項である「スジナシ」を生披露。
芝居でいう「エチュード」です。台詞で世界を組み立てる即興劇。
幸福になれる魔法の剣を手に入れるため階段を上ってくると・・・
という設定で展開したのだけれど、これがひどい。
八嶋氏が好き勝手に設定を立て、苦しくなると人に振るの。(笑)
克実氏の踏ん切りの悪さもあったけど、あれは八嶋氏が悪いよ!!
最後に二人が「青春アミーゴ」を振り付きで熱唱し終演。
やっしーのメリハリあるダンスと首を傾げる姿に目を奪われる。
演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏(NYRON 100℃)がパンフで
「単なるファンイベントにはしたくない」と書いていたのですが
残念ながらそこは避けられなかったな、と思います。
ファンイベントだった。まあファンだから観ていられたけれど
岸田戯曲を楽しみに来た人やちょっと興味があるだけの人には
今日のチケットは高い買い物だったんじゃないかな。
ちょっとそういう意味では残念でしたね。
でも生で鶴瓶氏が観られたからそこは儲けだな。
芝居としては次の「橋を渡ったら泣け」に期待しようと思います。