Hummming

フンフンフン

SHIBUYA HEART ATTACK! '06

the coleslawを観るためだけにCDを買って
the coleslawを観るためだけに電車に乗って
the coleslawを観るためだけに雨の渋谷に来た。
そんな15時、彼らが解散した渋谷屋根裏にて。

  1. つぼみ
  2. 女は海
  3. ジェリー
  4. 無敵じゃないか
  5. 青い果実
  6. コールスロー

今日はLucky13じゃない牧人さん。久しぶりの小形さん。
変な帽子を被ったキムさん。はにかんだ笑顔の遠藤さん。
何もかもが懐かしい。「つぼみ」からスタート。
1年半ぶりの演奏は当然ぎこちないのだけれど、それでも
このメンバーが揃うのが嬉しくて胸がいっぱいになる。
どの曲も微妙にアレンジを変えてるな。見せてくれるぜ。
「皆様お懐かしゅうございます、the coleslawです
 あと2曲でまた解散するんですけれども」
そう言って演奏したのは解散ワンマンで披露した新曲、
「青い果実」。この時、the coleslawが帰ってきた気がした。
美しい音の重なり。楽器も、声も、ドラマチックに響きあう。
まさしく私の大好きなthe coleslawで、涙が溢れた。
いつもどおりの「コールスロー」でのシメ。いつもどおり。
そして遠藤勇樹のMCはいつだって飄々としている。
最後までそうだった。最後の最後まで。
「またいつか会える時、会えたら、会いましょう
 ――コールスローでした」
そんな保証ないのに。きっと、そんな時は来ないのに。
それでも「ええ、また」というような思いで見届けた。


私は今日渋谷屋根裏へ、彼らに、別れを告げに来た。
最後は笑顔でお別れしようと思って。
頑張ったけれど、そんなことはできなかった。
でも心は不思議と穏やかに晴れ渡っていた。
ようやくすっきりお別れできたように思うんだ。
これからもthe coleslawを聴きながら、明日へ進む。


キム氏とだけ話をして興奮冷めやらぬ渋屋根を後にする。