Hummming

フンフンフン

とどくよる@渋谷7th floorレポ

うー疲れた。そんな言葉しか出てこない夜、
渋谷7th floorへ行ってきました。O-nestの上だよ。
私の知らない間にこのハコは10周年を迎えていました。
10年前の私は何をしていたかな。12歳・・・寿限無覚えてた!(笑)


いつもお世話になってるフォトグラファー・葉谷氏の写真が
スライド上映されるということで観に行ったのでした。
開演には間に合わず、ラントスター・高津氏の途中から。
私はラントスターというバンドを知らなくて、完全に初めて。
夜を味わうような、静かな、落ち着いた歌でした。
初恋の嵐・西山氏もきっとこんな歌い方をしたんだろうなぁ、
なぜかそう思ってしまった。全く、不思議な気分でした。
会場後方のスクリーンにスライドが映し出されていて
私はそれを後ろで観ていたのだけれど、演奏とリンクして
まるで曲にあわせてスライドを作ったかのようだった。
ドラマか映画のエンディングを観ているようでした。
だからこそお客さん全員にステージと一緒に観て欲しかった。
しかし機材の都合上かなわず。それがちょっと残念でした。


転換でカウンターへ行き、オムライスと紅茶を注文する。
「ここのご飯は美味しいよ」と葉谷氏から聞いていたので。
デミグラスソースのかかった卵ふわっふわのオムライスは
確かに美味しかった!これは食べてみる価値アリですよ。


次は残像カフェ・大森氏。実は初めて観るのです。
前々から葉谷氏に薦められていたものの機会に恵まれず。
とても優しい声で歌う人だな、と思いました。
厚みがあって、滑らかで、柔らかく温かい声でした。
新曲と言っていたかと思いますが、
「恋を笑顔で終わらせたいなんてうそだよ」
というような歌詞の曲がよかった。「うそだよ」のあたりが。
後半に行くにつれて声を荒げるような曲が増えてきたけれど
彼はそっと優しく、核心を突く歌を歌うのがいいと思います。
よかったなぁ。思わず涙が溢れてきてしまった。


最後にコール天・寺尾氏が登場。残像トリじゃないんだー。
ラントスターの坂氏によるピアノとあわせて弾き語り。
うわあ、寺尾氏のマッシュボブいいなぁ。(好きな髪形・笑)
彼は思いきり声を出す。言葉の頭から目一杯歌えるように。
音の着地点が時々ずれることもあるけれど、溢れんばかりの
歌いたいんだ、歌うんだ、という気持ちでそれを補うのです。
それは希望に満ちた、真っ直ぐな少年のような歌でした。
ちょうど『母をたずねて三千里』のマルコのような。(笑)
誰よりも大きな口を開けて、誰よりも高らかにうたう。
彼がトリなのが分かる気がしました。
「街」という曲は今日の出演者全員でセッション。
どういう曲か今ちょっと忘れてしまったのだけれど、
新しい街で生活を始めたら新しい部屋で聴きたい曲でした。
ここでもやっぱり、涙がこぼれてしまった。


とても素敵な「とどくよる」でした。
どの出演者もすごく届けるチカラをもっていて、
私は片時もステージから目を離すことができなかった。
いつもとは明らかに違うライブの見方をしました。
素敵な音楽とまた出会えて、私は嬉しくなりました。

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追記@10.20
さっきメールチェックしたら、寺尾氏からメールが。
アンケートへのお礼メールでした。マメだな、嬉しいな。
こういうのがあるとまた観に行こうかな、と思ってしまうね。
寺尾氏はアニと友達なんだ!ということにも驚いた私でした。