Hummming

フンフンフン

どうしよう

心の通っていない言葉をいくら投げ合ったって
熱が生じることはないし、何も生産しないから。

昨日、そう言った。確かに昨日はそう思っていたから。
今日、心を通わすことを頑なに拒んでいる自分に気付いた。
絶望した。
無意識のうちに壁を作って、否、壁なんて露骨なものじゃなく
蚊帳やガラスケースに入っているかのように自然に、かつ完全に。
笑顔を絶やさず、時に冗談を言い、時に文句を言いつつも
絶対にガードを緩めようとしない自分が、そこにはいた。
少しでも心が揺らぎそうな言葉は怖くて言えなかった。


熱を生じさせまい、何も生産するまい。
相手に対してどんな感情も絶対に抱くまい。絶対に。
恋をしないように。自分が傷付かないように…
それは私が否定していた姿。ミイラ取りがミイラになった。
黄熱病を研究していた野口英世は黄熱病で死んだ。
きっと彼も感染の事実を知った時は絶望したのだろう。


こんな自分を変えたい。あまりにも哀しすぎるじゃないか。