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フンフンフン

花組芝居「ザ・隅田川」レポ

「レポは後で書きます」って書いてたから一応戻ってきたけど
これ以上、何か書いたほうがいい?いいよね別に。
と思ったけど一応追記。


花組芝居」は来年で20周年を迎える、小・中劇場系の劇団。
歌舞伎に現代的アレンジを加えた“ネオ歌舞伎”を提唱している。
演劇界の代表的情報誌「演劇ぶっく」にも掲載されるような劇団だから
こりゃたぶん“プロ”の範疇に入るんじゃないかな。
そんな劇団に入ってしまったのですよ堀越涼は。
厳密には前回まで研修生、今作から正式入団。
ということで口上もあるし、「大役を任された」という話だったので
観に行かないわけにはいかないでしょ。っていうか観たい。


約2時間の公演中、休憩なし。でも全然ツラくない。
初めは台詞の一言一句を追おうとしていたから大変だったけど
大体のあらすじを読んで、あとは場の雰囲気から察するという手法でOK。
だからやり取りの細部は正直言ってほっとんど分からないんだけれど
それを補ってなお余りあるほどの迫力!鮮やかさ!!圧倒された。
ダンス、リズム、ギャグ、…花組芝居の“ネオ歌舞伎”たるゆえんは
それらの現代的要素を取り入れることで古臭さを感じさせない点にある。


そしてもう1つ今作のポイントは“素・ネオ歌舞伎”だということ。
ほぼ素顔、つまり女形らしいメイクを施さずに演じるんだって。
最初は男か女か分からなかったけど、世界が分かってくるにつれて
ヒゲでも坊主でも女に見えてくるからあら不思議。演技力だわね。
ゲラッゲラ笑わされたり、コール&レスポンスしたり。
すごく引き込まれる舞台だった。最後に散る桜が美しかった。


誉めっぱなしなのは悔しいから、アンケートには
「ダンスがもう少し揃うともっとステキだと思います」
なんて書いたけど、完全に負け惜しみだから。強いて言えば、の話。
今作は10年前の再演だから、人によっては10年前と比べるだろうけど
私はこれが初めてだから彼ら以外の配役なんて考えられない。
ベストメンバーだった気がする。そういう意味でもいい芝居だった。


そんな「ザ・隅田川」東京千秋楽でございましたよ。お疲れさま。
ちなみに観劇の前にはちゃんと就活してたんですよこれでも。
やりたいことができそうな企業だけど、説明が抽象的だったのが残念。
とりあえずここの選考、頑張っていこうと思います。