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フンフンフン

柿喰う客『親兄弟にバレる』レポ

柿喰う客第6回公演『親兄弟にバレる』を観てきました。
初めは「ホ○コシも出てるし、いっちょ観に行ってやっかー」ってな感覚で
足を運んだ柿喰う客のお芝居でしたが、あれよあれよという間に第6回。
今までに観ていない公演も第5回『骨はダラスに埋めてくれ』と
企画公演『とりあえず、ナマで!』の2作のみという程のファンに。
今回も告知がHPに出るやいなや即「いつ行くか」を検討しましたもの。
チェックが早いあまり、ホ○コシ君からの告知も来なくなりました。(笑)
今回は記念すべきカンパニー化第1弾、そして初の都内本公演!

ストーリーを簡単に説明すると、18禁のロミオ&ジュリエット。(笑)
いがみ合う二つの家の間で生まれた悲しき愛の物語、ってとこでしょうか。
早速感想に入りますが、そういった意味では非常に分かりやすかった。
過去の作品にはストーリーに一貫性がないものもいくつかありましたが
今作はその点じゃとても観やすくよい作品だったと言えるでしょう。
でも、端的に感想を述べさせてもらうならば、今ひとつだった。

何度も言うようにストーリ展開はよく分かったんです。
ですが「…ふーん。で?」って感じ。波が小さかったんですよね。
終演後にホ○コシ君と話したときは「人が死なず、グロくなかったから」
という話でまとまったと思うのですが、そうじゃない気がする。
例えば、今回第5回公演『骨は〜』のDVDを買って帰ったのですが、
これはジョン・F・ケネディ暗殺の話が元になったストーリーで
重要な死のシーンは最初にしかないわけですよ。脇役は途中で死ぬけど。
それより私が惹かれたのは、最後に夫人と愛人がタンカをきるシーン。
めぐみさんの狂気に満ちた迫真の演技にやられました。PCの画面越しに。
何ていうかな、本気でぶつかり合うのが欲しかった。一種のグロさ、かな。
今作はマンガ調というか、ちょっとぬるい感じがした。

公演が始まる前、私は「絶対に面白いから」と言うホ○コシ君に言いました。
「じゃあ笑いに行くから。面白くなかったらお前、説教な」
私としては大して面白くもなかったんだけど、説教はできなかった。
モダンジャパニーズなセットも音響も役者の演技も素晴らしかったから。
今回のは彼らがダメなんじゃなくて、私に合わなかっただけなんだと思う。
だから特に責めることはしません。私は次回に期待しようと思います。

今回一番グッときたのは、一番最後、深谷さんがキッと客席を向く場面。
具体的な状況説明はできないけど(笑)「してやったり」な表情がよかった。
カッコいいよなー彼女。活き活きしてる。好きな女優さんかもしれない。
今作の満足度はともかく、カンパニー化第一作としては好スタート。
これだったら今後もうまくやっていけそうだな、と妙に安心しました。
あと都内でやってくれて有難う!すげー助かる!すげー助かるよ私!!

ホ○コシにどうこうできる事じゃないのに、公演期間中に言ってごめん。
あの後やりづらかっただろうなー。面白くない、と言われた本で続けるの。
そういった意味で、厳しいこと言ってごめん。気にしてないといいんだけど。
次の公演は5月。また出るでしょうか?出なくても観に行くけどね。
だってあたくし、柿喰う客のファンですから!