Hummming

フンフンフン

ワイマイvsチェスター夜長@LOOKレポ

初めて行ったハコは下北沢GARAGE、2年前のワイマイ企画でした。
私がそこで観たのがワイマイ、チェスター、蝉時雨。
あの日、あの場所、あの面子から今の私の音楽生活が始まりました。
だから今夜のライブは私にとって、非常に特別な対決なのです。

先攻Chester Copperpotチェスターコパーポット)のセットリストは下記↓
 マラソンランナー / 彼女はきれい / タバスコ / 白い小指
  / ツイスト&シャウト(ワイマイカバー) / コザイム
  / なんでなんで / 失踪犯人 / 希望的観測機

今夜は「マラソンランナー」からスタート。
タタタタタタタタ、っていうやつ、8ビートっていうんですかあれ。
チェスターの曲にはだいぶ多いですよね。鍵盤曲は特にそう感じる。
これぞチェスター節、って感じで好きなんですけど、やや一辺倒かな。
作れ!と言ってすぐに作れるモンじゃないので長期スパンでいいんですが
チェスター節自体のバリエーションが広がればいいなぁ、と思います。
「白い小指」は噂には聞いてたけれど、初めて聴きました。
きっと冬に聴いたらすごく感動するんじゃないかな。温まりそう。

カバー対決はワイルドマイルド「ツイスト&シャウト」。
イントロだけじゃどの曲だか全然分からない!すっかりチェスター味。
歌詞の中の「僕」がタニダ氏ではなくちゃんと立さんの言葉になってた。
ユウジさんとヤノケンも歌いました!ヤノケン美声、ユウジさん奇声(笑)

「コザイム/なんでなんで」は11月初旬よりタワレコ・ハイラインでの
限定発売が決定している両A面シングル。続けて2曲やったけど
私は「コザイム」のほうが好きかな。ディスコ調のノリノリ曲でした。
そしてロックチューン、「失踪犯人」。ユウジさんの壊れた感じがいい。
最後は「希望的観測機」。音を抑えたり音数を減らしたりはしていなくて、
むしろその音の重なりに、リズムの流れにうっとりしてしまう名曲です。
聴き終わった途端「もう一度聴かせて!」と言いたくなってしまいました。
立さんは喉の調子が悪いのかな?声が時々裏返っていましたが…
それでもかなりステキなライブだったと思います。お疲れさま!

後攻はホームに帰ってきたワイルドマイルド。セットリストは以下↓
 3センチメンタルガール / 新入生 / 同級生 / ツイスト&シャウト
  / 彼女はきれい(チェスターカバー) / 茜射す空に / 月面ジャンプ
  / 赤い傘 / 発熱フィーバー / 西方見聞録 // エチュード(feat.伊藤立)

こっちは順番忘れた(爆)曲目はこんな感じだったかな。
「知らない土地、知らない対バン、知らないお客さんばかりだったけど
 今日はチェスターと千葉LOOKでできて、正直、すごく落ち着きます」
タニダさんはそんなことを言ってたかな。ツアー途中の一時帰宅おかえり。
久々のワイマイに私の気分も高揚!思えば5月のイマヤスショー以来だ(汗)
「3センチ〜」は勿論ジャンプジャンプ。体がひとりでに動きます。
「新入生」の後は「同級生」かよ(笑)でも一転して激しめの曲です。
途中で「新入生」のリフが入るんですが、これが面白い。ナイス遊び心。

本家本元「ツイスト&シャウト」に続いてチェスター曲「彼女〜」。
「カバーというより完コピです」とタニダさん。それじゃ勝てないよ(苦笑)
やっぱりこの曲にはピアノ(キーボード)が欲しいよな、と思ってたら
最後のトレモロ(だっけ)だけはギターで再現!タカナガさんすげー!!

「茜射す〜」「赤い傘」はアレンジを変えたんでしょうか?
なんだか初めのほうに違和感が…ミスっぽい気がしなくもないけど(汗)
でも「月面ジャンプ」はよかったなぁ。重たい音でふんわり聴かせる。
宇宙の無重力空間なんて行ったことないけど、きっとこんな感じ。
「月面、ジャンプ」で、月でぴょこっと跳ねる様子が想像できました。
そして「発熱〜」!最初何の曲だか分からなかったんですが、サビで納得。
ディスコサウンド風ですよね。踊らずにいられませんよ。歌詞も好き。
この2曲は今回の会場限定シングルにも収録されております。わーい。

誰かも言っていたけれど、ちょっと観ないうちにロックになりましたね。
軽い所は軽い音を、重い所は重い音を。キメるところはばっちりキメる。
今までは私の中で「一緒に楽しもうバンド」だったし、今も勿論そうだけど
今回はそんな「魅せてくれるバンド」という印象が強かったです。

ゲストにチェスターの立さんを迎えてのアンコール。
「ピアノが好きな男の子の歌です」「そのまんまじゃん(笑)」
最初、この会話の意味が分からなかったのですが…「エチュード」でした。
私がワイルドマイルドと出会った、私にとってすごく大切な曲です。
胸に迫るあのメロディー。風景が思い浮かぶあの歌詞。大好きなのです。
正直言うと鍵盤はギターに負けてしまってほとんど聞こえなかったし、
はさみ方もあまり効果的ではなかった気がするのですが(立さんごめん)、
この曲を久々に聴けたことが嬉しくて、思わず涙してしまいました。
嗚咽というよりは、勝手に溢れてくるというか、そんな涙でした。
演奏が終わったあと嬉しそうに椅子の上に乗る立さんを見ながら
「お前はウィリアムか!」と心の中でツッコんだのは内緒で。(笑)
いいライブだったな、と思いながら終演後の余韻に浸る私でありました。