Hummming

フンフンフン

理由があってここにいる

人生は偶然と偶然の寄せ集めなのだと勝手に思っていたけれど、
ひょっとしたら違うんじゃないか、って。思った。


一つ、衝撃を受けるニュースが舞い込んできて。
いや別に人が死ぬとかじゃなく、とてもローカルな、とても些細な話。


この話の中心人物は、(偏見のようだけど)経歴がちょっと変わっていた。
「ふーん、でもすごいなぁ」「そんな生き方もあるんだなぁ」と思った。
でもそのニュースを聞いて「あぁ、だからか」と思ってしまった。
現時点をいいように捉えれば前者のような感想を抱くけれど
現時点に至るまでの過程に目をやると、卑屈になってしまえば
いくらでも後者のような感想を抱くことができる。


私は責任者側だから自分の至らなさを責める部分もあったけど。
でも現状に対して、相手に対して、すごく「がっかり」してしまった。
その程度の人だったんだ。いや、その程度の人だって気付けなかったんだ。


私がこのニュースに面食らっていると、母が思わぬことを言ってきた。
「楽しめるかどうかなんて本人次第じゃないの?
 時間だって自分で作るかどうかじゃない。
 学生の間でないとできないことなんだからさ」
母はきっと相手の肩を持つだろう、と思っていたので私はかなり驚いた。
そうだよ、もっともだ。母の言うことは間違ってないと思った。
それまで己を責めていたけれど、本人自身が甘いのかもしれない。
もっと芯の強い人だと思い込んでいただけで、実はひょろかったのかも。
だからこれまでもそういう生き方しかできなかったし、
このままいけばこれからもおそらくそうなんだろうと思う。
色々なエピソードが一つの線として繋がっていった。
そういう人生を偶然たどってきたんじゃなくて、
そういう人間だからあのような人生にたどり着いたんだ。
これが、冒頭の一文の意味。


あの人は、この先何をやっても同じことなんだろうと思う。
きっと長続きしない。ひょっとすると、可哀想な人なのかもしれない。


どうしようかな。どう対処すべきなんだろう。