Hummming

フンフンフン

終戦記念日と平和

今日は言うまでもなく終戦記念日です。最近は言うまでもある、かな。
一部の広島っ子なんて8月6日が何の日か知らない世の中だからな。
感傷に浸ろう、とか、今どきの子は…なんて語る気は毛頭ありません。
(ってか私自身が「今どきの子」だからね)


小さい頃から、よく戦争の物語を読ませてもらいました。
うちの親は終戦前後に生まれたので、戦争体験などは記憶にありません。
「戦争を知らない自分たちは何も教えてやれないから」
と、そういった本を私に買い与えるたびに言っていました。
本当は私だってよその子みたいに本屋で人気の『○ォーリーをさがせ』や
『はれときどき○た』が欲しかったけど、滅多に買ってもらえなかったので
戦争の絵本を我慢して(ってほどもないけど)読んでいました。
『真っ黒なおべんとう』とか『よっちゃんのビー玉』とかね。
とりわけ「泣いた!」とか「トラウマになった」とかはなかったけど
漠然と、読んでおいてよかったとは思っています。


60年前の今日、ラジオを通して戦争の終結が宣言されたんだけれども
負けを認めて終戦宣言をするのってすごく勇気が要ったと思うんですよ。
ケンカを始めるのは非常に簡単だけれど、終わりにするのは非常に難しい。
それを悩みに悩んだ末、思い切って終わりにした。
すごいじゃん。偉いじゃん。よくやったよ。そう言いたい。


それまでやってきた事は確かに極悪非道ですよ、反省すべきだと思います。
でも一概に過去を責めているだけで未来が良くなるかといったらノーでしょ。
終戦記念日は、ある考え方じゃ過去を悔いる日であろうと思う。
でも、一歩を踏み出せたことを讃える日であっても構わないと思う。
あの日あの瞬間に私たちの国はいいかげん懲りたんだ。
それまでのことを教訓に新しい一歩を踏み出すことにしたんだ。
なーんだ、できるじゃん。素晴らしいじゃないか。
よくできました。これからは気をつけるんだよ。


大失敗して怒られて、頭をゴツンとやられて大泣きする。
正しいほうにちゃんと軌道修正したらギュッと抱きしめられる。
あの瞬間って嬉しいじゃないすか。「もうしないぞ」って思える。
それがガキんちょであっても国家であっても同じこと。
みんな誉められるのは大好きだから。それで伸びてけばいいじゃない。
これからに活かしていけばいいじゃない。そう思うのです。


そんなこんなで今日は、終戦記念日でした。

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私が腑に落ちないのは、ホワイトバンドプロジェクト
収益金は全て貧困民の生活のために使われるそうですけど。
レコ屋へ行ってうず高く積まれているホワイトバンドを即座に買って
「ラーヴ!アンドピース!!」なんてとってつけたような文句を
声高らかに叫んでいる若者が私には信じられないのです。
嘘つけよ。ホワイトバンドを買って付けただけで満足してるんだろ。
今日もどうせ平気で食事を食べ残すんだろ。そう思ってしまう。


それじゃあ意味がないんです。付けるからには少しは考えてほしい。
日本は結構「資金提供はするけど動かない国」って評判じゃないですか。
金も確かに大事なんだけど、金で何でも解決すると思うなよ、と。


ま、普段何も考えない私たちが何か考え始めるきっかけになったなら
ホワイトバンドもそーいう意味じゃ大成功なんだろうけど。
秋にはもう押入れにポイ!って放り込まれるのなら哀しいな、と。


平和って難しいですね。ラクじゃない。