Hummming

フンフンフン

高浜くん

先輩から、「Quick Japan」誌を借りてます。
Quick Japan」というのは、早い話サブカルチャー雑誌です。
その先輩のサンボマスター好きに影響されて、私も最近
サンボマスターに大注目している(ってかハマった)のですが
それを聞いた先輩がサンボ特集の「QJ」誌を貸してくれたのです。


サンボマスターの話は、またするとして。


浅野いにお「虹ヶ原/ホログラフ」という漫画が面白いです。
爆笑というわけじゃなくて、むしろ読むと凹む感じなんだけど。
でも、なんだかいろいろと考えてしまうんですよね。
自分の今日の行動について、他人のあの日の言葉について。


今回は金をバラまいて友達を作っていた少年・高浜くんが
「友達からカツアゲされている」と母や学校に言いつけた話。
それを知った鈴木くんが高浜くんを窓辺に追い詰めるシーンで
鈴木くんは激怒するでもなく、淡々と語りかけます。

「…ねぇ高浜くん、もしかして勝ったつもりでいる?
 相手が抵抗できないくらい大きな力を使って?
 そんな解決しかできないの?
 君はもう被害者じゃなくて加害者だね。
 ねぇ、高浜くん、僕は思うよ。
 君はこのままだときっとろくでもない人間になるって。」

このシーンは、何度読んでも引き込まれます。
できるだけ多くの大切な友達に読んでもらいたい感じです。
(興味があったら「QJ」誌vol.58をチェックしてみてください)
高浜くんを見て「うわぁ、ひっでぇなあ」と思う人は
世の中にいくらでもいるのだろうと思うけれど、
似たようなことをしている人間も世の中に腐るほどいると思います。
しかも自分では気付いていないのです。
ひょっとすると私も、自分で気付いていないだけで
無意識のうちにそんな人間になっているのかもしれない。


悪口を言う人間の気が知れません。
言ったところでお前はどうしたいんだ。
賛同の声が欲しいのか。多数派意見の正義か。民主主義か。


気付いてないだろ、お前もそう言われてるんだぜ。


卑怯な人間には、なりたくないものです。

「ねぇ、高浜くん、僕は思うよ。
 君はこのままだときっとろくでもない人間になるって。」