Hummming

フンフンフン

おとなになりたいよ

好きな人とは、カラダ以上にココロで繋がっていたい、と思う。
例えば今でもゴイステの曲を聴くたびに高校時代を思い出すように。
例えば何てことのない絵文字ひとつでケラケラ笑いあえるように。
例えばお互いの将来についての不安や希望を応援できるように。
例えば何気ない振る舞いにも相手のことを気遣えるように。


ちょっと見ないうちに男前になっちゃって。
「ありがとう」「おめー死ぬなよ 身体壊すぞ」
あーどうしてお前はそんなにいいやつなんだよ。
お前に惚れる女がいるのも当然だ。ってかいるべきだ。
でもさ、お前には悪いけど私は手放しで幸せを祈れないや。
遅くまで付き合わせといて身体を案じることもろくにできないし。
日頃の悩みをぶちまけるのだっていつも私ばっかりだし。
私はダメだね、私はいつまでたっても子供だね。本当ごめん。


そういえば、メッセを返信するスピードが速くなっていた。
それは他の友達とメッセやメールを交換していたせいも
あるのかもしれないけれど、きっと単純に
レポートや課題でPCに向かうことが多くなったからなのだろう。
大学院に進学するためにいろいろ調べている、と言っていた。
好きな研究室に入るにはいい成績を取らなきゃ、とも言っていた。
彼は目標に向かって着実に目の前のことをこなしている。
私はどうだ?私は今何をしている?私の目標は何だ?


周りの人たちに、どんどん置いていかれる。
これから新学期がやってきて、私はまた突き放されるのか。
そう思うと、春が来ることが怖くて怖くて仕方ない。
真夜中に彼と他愛のない話をしたおかげで元気になれたのに
一晩経って思い返しているだけで、こんなにも劣等感が募るとは。


彼の前で胸を張れるような、そんな自分になりたい。