Hummming

フンフンフン

お風呂が好きなトランスフォーマー

会社の先輩の、新婚さんの家に遊びに行ってきた。
三茶から田園都市線に乗り、下って下って、神奈川県へ。
かつて馴染みのあった鷺沼を通り過ぎ、さらに下って。


会社の先輩やその家族や。天気の良い休日のお昼、集まったのは合計10名かな。
新生児と未就学児を囲んでカレーを頂くひととき。
新生児のつかまり立ちに肝を冷やす大人たちと、ここぞとばかりに先輩ぶる未就学児。
未就学児が新生児のペースに「合わせてあげてる」感じが見ていて面白い。


すっかりおねむでぐずりだした新生児が先に帰り、今度は未就学児のペース。
大好きなトランスフォーマーのおもちゃを手に大人と対戦する。実に男の子らしい。
・・・と思いきや、気がつくと、さっきまでビームを浴びせていた敵に向かって
「よーし、もう朝ですよー」
とか何とか言いながら朝カレーを振る舞い、背中を流してあげていた。
ロボットが。トランスフォーマーがね。
いつしか対戦シーンは完全に消え、最終的にはカレーと風呂とベッドインしかなかった。
トランスフォーマー界に新しい風を吹き込んだね、間違いなく。


トランスフォーマーはかなりの連泊を決め込んでいたので大人たちは早々に飽きてしまった。
けれども未就学児は相当楽しかったご様子。よかったよかった。


帰りの電車で、未就学児は「みんなでお風呂行くんでしょ」と言っていた。
彼はすっかりトランスフォーマーと一体化していて、
今日のメンバーでこのままお風呂に行くのを楽しみにしていたみたい。
みんなで(トランスフォーマーの)背中を流しっこしたのが楽しかったんだな。
今日は行かないよ、と伝えると、寂しそうな顔をして、正座のまま寝落ちしていた。


お腹が空くと泣く新生児。
お風呂に行けなくて寂しい顔をする未就学児。
気持ちをありのまま表に出さなくなったのは、いつからだろう。覚えていない。


また遊ぼうね。