Hummming

フンフンフン

風に星

今日はそんな気分なので、日記を書きます。


先週末は、熱を出して寝込んでいました。
好きなものを食べて(自分の)ご機嫌を損ねないように努めつつ、
Hermann H. & The Pacemakersを聴いて頭に氷を当てながらひたすら眠りました。
熱が下がったところでかかりつけのお医者様に診ていただきましたが、
幸いなことに、巷で流行のインフルエンザではなかったようです。
あたい、豚ではなかったみたい。ぶー。


病床では、同じタイミングで風邪を引いている人に「おっそろーい」と浮かれて気を紛らせたり
「あの子の風邪が治る分、私が2人前の風邪を請け負っているんだわきっとそうだわ」と
親切の押し売りのような思い込みで浮かれて気を紛らせたりしていました。


結局風邪は並盛1人前で、お医者様の処方してくださった薬で症状が改善されていきました。


今日は仕事が終わったらライブに行くことに決めていました。
風邪ばっかり引いていないで自分の身体も大事にしなよ、と手紙を書きました。
差し入れに、ジンジャーティーの素とのど飴も買いました。
手紙には「今夜流れ星が見えるらしい」ということも書きました。
星に興味があるかどうかは知らないけれど、たまには空を眺めると良いと思ったので。
そんなことを考えていた私の元へ母セイ子からメールが届きました。

今夜から明日未明にオリオン座流星が一時間に最大で50個見えるそうです。東の夜空にでるオリオン座近くを見て下さい。良い条件で見えるのは今年がラストチャンスになるそうです。行ってらっしゃい。あまり無理しないでね。

きっとニュースか何かで耳にしたのでしょう。
母にしては随分と長いメールを誤字もなく送れていることに感心しつつ、
「あの子に教えてやろう」と気に掛けてくれたことにうれしくなりました。
大して星に興味はないのに。それでも、夜空を見てみたくなりました。
そして、親子でまったく発想が一緒だな、と苦笑いをしました。


仕事を早々に切り上げて、下北沢へやってきました。
ちゃんとしたthe swiss pornoを初めて、しかも千葉ではなく下北沢で観るとは。
LOOKの楽屋口から他バンドを冷やかしているユイさんとか、アイドルの格好とか、
アコースティックのユイさんソロとか、酔って全裸で演奏しているのとか、
そんなのしか観たことがなかったけれど(むしろそんなのはしょっちゅう観てた)
今夜のスイスポルノのユイさんは今までのどれよりもカッコよかったです。
アウェイでもお構いなしにどんどん攻める。客を煽る。堂々と演奏する。
千葉にはこんなにカッコいいバンドがいるんだぜ、と胸を張りたくなりました。
終演後の私は、ユイさんすげー、ユイさん熱いわー、しか言っていなかったと思います。
そして楽しみにしていたワイ・ユー・ジーは、メンバー全員が何だか楽しそうで、
観ているこっちまで楽しくなってしまう雰囲気がありました。
植木さんとレミオさんが先日誕生日だったので、植木遊人とザ・スクールウォーズの曲、
「ハッピーバースデイ」を演奏。大好きなこの曲がバンドサウンドで、
しかもこのコーラスで聴けることはもうないと思っていたのでとてもうれしかった。
この曲と「アーチ」が聴けただけでもう私には十分です。
「初恋裁判」も「宇田川町でShall we dance?」も、
パルプンテ」も「サンキスト」も「ときめきたい太陽」も。全部か。
1曲1曲に思うところがあって、1曲1曲が大切だなあと感じられるライブでした。


知人とすれ違いましたが、どちらからともなく知らないふりをしました。
あまり良くないな、とは思いましたが、特に話すこともないのでそのまま通り過ぎました。
そのうちまた普通に話せるようになるといいな、とは少しだけ思いましたが
それは今じゃないな、とも思いました。まだまだ私はあまりにも不安定すぎる。


差し入れを渡そうとしたけれど、風邪がまだ治っていなかったようで
早々に帰ったらしく、結局渡すことはできませんでした。
張り切って準備していただけあって拍子抜けの感は否めませんでしたが、
大事を取って帰ることを選んだのは正しいと思うし、それで風邪が治るのなら
それに越したことはないのだから良いじゃないか、と思うことにしました。
星が流れていたら「風邪が治りますように」と願おう、と思いました。


友人たちとお好み焼きを食べて別れた帰り道、少し強く吹く風の中で夜空を見上げました。
母セイ子の言っていたオリオン座流星群というのは、一体どれがそうなのか。
流れ星は、結局見つけられませんでした。
けれども空には、思ったよりもたくさんの星が浮かんでいました。
それが分かっただけでも、十分私には満足でした。


I ♥(ラブ)バージョンのマックスコーヒーを買って、歩いて帰りました。


今夜は「流れ星ビバップ」か「くず星」あたりを聴きながら、
八分目くらいの幸せをひざに抱え込んで眠ろうと思います。おやすみなさい。