Hummming

フンフンフン

パウンチホイール@青山月見ル君想フ

仕事がない仕事がない、と方々で吹聴していたら
見かねたチーフがお仕事を回してくれました。おくさまです。
仕事があるっていいな。忙しいって楽しいな。
やっぱり念じまくったり周りに吹き込みまくったり、
外堀から攻めていくのはいい方法なんじゃないだろうか。
じゃあ恋愛でもやってみろっつったらできませんけどね!ぷー!


仕事がきれいに片付いたわけじゃないんだけど、
どうしても今日は見ておきたいライブがあったので21時過ぎに退社。
ダッシュ&電車&ダッシュのトリプルプレイにより
まさかのドアtoドア15分弱を実現し月見ルに到着。
会社〜渋谷駅も外苑前駅〜月見ルも各徒歩10分はあるのに。
ソフトテニス部副部長をなめんな。
あだ名は「おちけん」だったけど。


閑話休題
月見ルに何を観に来たのかというと、パウンチホイールですよ。
今日でキーボードの安本氏が脱退するというのです。
私は5月の第3世代ライブで初めてパウンチを観て、
6月に初めてワンマンライブを観て、
今夜が3度目のパウンチライブ、というくらいの新参者なので
安本氏がどんな顔をしているのかすら今日まで分からなかったのですが
5人の窮屈そうなステージが見られなくなったら
何だかもうパウンチホイールを観ている気がしないんじゃないか、って。
5人が窮屈そうに立っている最後のステージを観たかった。
ただ、それだけでダッシュしました。

  1. 恋をしている
  2. ひとりぼっち
  3. ビューティフルサマー
  4. ひとみちゃん
  5. 未来予知
  6. make my music
  7. はじめの歌(ENCORE 1)
  8. リアル(ENCORE 2)
  9. ロミオ&ジュリエット(W ENCORE)

「ひとりぼっち」っていうんだなあ、あの曲。
好きなんです、あれ。シュッと鋭く刺さる感じが。
パウンチホイールの曲が好きなのは、
片思いや失恋の心理描写がやたらリアルなところ。
切ないとか寂しいとか会いたいとかそういう淡い言葉じゃなくて、
妄想したりふてくされたりでもちょっとだけ希望持ってみたり。
知らずにこういうことを言うのはもんのすごく失礼だけれど
ソングライター(たぶんvo.青木氏)には不遇の時代があったに違いない。
だから不遇の時代しかない私(ほっとけ)なんかは曲に自分が重なって、
いや重なるどころか私が書いた歌だったっけ、ってぐらい
共感しまくるのです。


やっぱり最後だからか、Vo.青木氏はすごく緊張していました。
数観てなくても分かるくらいにがっちがち。
だって歌いだしのタイミングも間違えるくらいだもの。
でも仕方のないことです。
節目のライブはいつだってそう。誰だってそう。
いくらベストアクトを務めようとしても、
思い入れがあればあるほど、ついつい力んでしまう。
でも、その緊張すらいとおしいというか。
特別らしくていいじゃないか、味が出ているじゃないかって。
毎月何本もライブを観るようになって6年、
お恥ずかしながら最近やっと分かってきたことです。
今日の緊張も、かなり微笑ましかった。
このライブを成功させたいんだなあ、って。
伝わってきました。


緊張のせいでうまく付けられず何度も外れるギターストラップのおかげで、
青木氏の緊張はほぐれたようです。よかったね。
そして次からストラップ変えたほうがいいかもね(笑)


「ひとみちゃん」は安本氏の大好きだった女の子について書かれた曲。
ずいぶん古い曲らしくて、ああ確かにパウンチの強みが活かされてない。
超ベタっていうか、ありきたりなギターポップとでも言えそうな。
でもものすごくアレンジが凝ってるんですよ。
アレンジ、っていうか各パートの手数や転調が凝ってる。
バンド組み始めたばかりの若者がプロを真似してごりごりやってますみたいな。
みんなして「どうだー!オレかっこいいだろー!」みたいな。
まさに若気の至りなんだけど、それがまた楽しそうなんですよねえ。
これはこれでいいんじゃないかと思いました。


あとは安本さんが1パートメインで歌ったり。
拍手が鳴りやまなくてWアンコールが起こったり。
お客さんから色紙と花束のプレゼントがあったり。
最後に「ロミオとジュリエット」が聴けて良かったな、とか。


いいライブでした。


「パウンチホイールにキーボードはいらない」と言う人が
いるとかいないとか聞いたことがありますが、そいつ出てきやがれ、と。
キーボードがなくなったらこの曲どう聴かせるんだ、と。
もうこのアレンジでは聴けないのかと思うとすごく寂しかったし
惜しい人が抜けるなあ、と思いました。
そういう意味では新生パウンチがこれからどんなアレンジを持ってくるのか
すごく心配ではあるのですが、すごく楽しみでもあります。
新生パウンチには、やっぱり5人の頃のほうがよかった、なんて
お客さんに言わせないライブを見せてほしいと思います。
そしたら、また観に行くよ。
そして、安本さんも観に来たらいいよ。