Hummming

フンフンフン

ごふくだんご@川崎レポ

ラゾーナ川崎プラザソル、という劇場に行ってきました。
そこの杮落とし興行で堀越が二人芝居をやると言うもので。
ちなみに昨日は柿喰う客もあったのですがバイトのため断念。
私の好みを知る堀越が「絶対好きそうな柿だったのに」って!


劇団ごふくだんご『来週は桶狭間の合戦』
柿喰う客の看板“男前”女優・コロさんと
花組芝居の大型“女形”新人・堀越による特別ユニット。
売春している女子高生の二人が、ある客を殺す計画を練る。
設定はそれだけ。他には場面がホテルの一室だってことくらい。
すごいなー。二人芝居というものを初めて観たよ。


観終わった感想を率直に言うと、すごくスッキリしなかった。
もやもやもやもやとさぁ、色々と考えてしまう感じ。
あの子はどんな思いでこう喋っているのだろう、とか
この子は今までどんな人生を送ってきたのだろう、とか
なぜ二人はそのお客さんを殺すことにしたのだろう、とか
二人はこの後どうなるのだろう、とか。
この芝居には、書かれていないことがとてもたくさんある。
演技と演技の間、台詞と台詞の間にも隙間が多分にある。
それは決して悪いことではない。
舞台には二人しかいないのだからできることには限界がある。
だから残りの部分はきっと観衆の想像力に委ねられているのだ。
自由に思いを廻らすことができたからきっといい芝居だったのだ。
そこに「きっと」がついてしまうのは尻切れトンボというか
今ひとつ綺麗な着地ができなかったせいかもしれないけれど。
芝居の世界が収束することなく幕が下りてしまったよね。


個々の演技はよかったんじゃないかな。わりと普通に見れた。
でも堀越は猫かぶりすぎって言うかさ、おとなしすぎたかもね。
あんまりそういう女子高生いないよ。
大人しい子にしてももっとピンピンしてる。と思うけどどう?


途中に、名罪(堀越)は純江に似てる、ってくだりがあった。
そーいう知る人ぞ知る柿設定はついニヤリとしてしまう。


もやもやしてたし、堀越にはあまり感想を話せなかった。
でも楽しそうにしてたな。演者が楽しくなかったら嘘だもんね。
決して「面白かった」とは言えないのだけれど(申し訳ないっ)
新しい中屋敷芝居を観たって感じ。嫌いじゃないぜ。みたいな。
また観に行きまーす。