Hummming

フンフンフン

ハチクロと儚さ

ハチクロ』最終巻を遂に購入。
本当はさ、ライブ帰りに買おうかと思ったんだよね。
でもあの日に買わなくてよかった。あんな夜に読んだら
もう色々な感情がぐるんぐるん渦巻いてぶっ倒れてたと思う。
そんぐらい感動した。電車の中じゃなくて家だったら泣いてた。


とりわけ個性的な話ってわけでもなく正直ベタなんだけど
相手を想う気持ちとか親しい人たちの別れとか描写が丁寧で
何ていうかこう、すんごく儚いんだよね。
言ってしまうとはぐちゃんは結ばれるのだけれど、私は
はぐちゃんが結ばれるシーンより別れのシーンのほうが好き。
だって「儚さ」って日本人の美徳ど真ん中じゃない。
日本の花と言えばすぐ散る桜、平家物語にも謳われるのは無常観。
だからみんな人が死ぬ話とか結ばれない話とか大好きなんだよ。
って言うとハチクロのベタさを批判してるみたいだけれど、
「儚さ」好きは日本で生まれ育った以上自然なことだし
あれ以上の終わり方なんて少なくとも私には他に思いつかない。
前巻の展開は急だったけどそれ以外はとてもいい漫画だったと思うな。
もう何を言っているのか自分でも分からないけれど(苦笑)、
大好きです、「ハチミツとクローバー」。