Hummming

フンフンフン

アンドレカンドレ

あ、井上陽水とは全く関係ありません。(分かる人だけ笑ってあげて)

新大久保・東京グローブ座でAND ENDLESS『Birthday』を観てきましたよ。
演劇ポータルサイトで偶然見たチケットプレゼントに当たったのです。
初めて観る劇団なのでハズレだったらどーしよう、と少々ドキドキ。
ペアチケットだったので「行きたい」という落研の先輩と行くことに。

客層は20〜30代の若い女性が中心ですかね。男性は少なめ。

グローブ座は客席が3階まであるのですが、会場でパンフを見てビックリ!
S席(1・2階席)のチケットは定価4500円!私の席は最後列ながら1階!!
わわわ今座ってる無料席は本来よんせんごひゃくえんだったのね…
何も知らずにやって来た私が居座っちゃって申し訳ない限り(汗)
客席は半円形。雰囲気的に青山円形劇場を思い出しました。

舞台は寂れた劇場を中心に展開します。
この劇場を買い取りに来た若者と売り手の会話に待ったをかける持ち主。
実は売り手と買い手、10年前にこの劇場で芝居を打っていたのです。
初演の日、主演女優が劇場の火事で命を落とした事をきっかけに
主演女優に思いを寄せていた脚本家をはじめ劇団はバラバラに。
そんな過去もあり手放そうとしたのですが、だからこそ譲れない、とも。
しかしこの買い手こそ10年前の芝居の観客であり、
主演女優とある約束を交わした人物だったのです…
芝居と現実とが重なるかのように愛しい人を失ってしまった脚本家・シキ。
辛い現実に自暴自棄になるシキを救うのは芝居の中の吸血鬼・アルカード
四季ごとに己の過去を改めて見つめなおす、時空の旅に出る二人。
旅をする中で、「永遠なんて嘘」「過去だけは変わらない」と考えていた
シキの心にやがて変化が起こり、悲劇のまま終わっていた芝居を
書き直して再演することにしました。彼女のために、自分のために…

文章としてちゃんと表せているのか心配ではありますが(汗)
ざっと話すとこーいうストーリーでした。
感想としましては、すげー!ダテに10年打ってないね!!って感じです。
ダンスと殺陣(タテ、と読みます。あの刀を交えるシーンね)が
本格的でキレイでしたよ。売りにしているだけあります。
ただ、シキ役の窪寺さんがリアクション過剰でちょっと興ざめしました。
あまりにも演劇演劇した口調ですぐキレるのでリアリティがなくって。
それと主題歌としてルルティアの曲が使われていたのですが、
大音量で流していたので高音がキーン!って耳障りだったのが勿体ない。

個人的には主宰の西田さん扮するアルカードがカッコよかった…!
何ていうかね、あの椿屋○重奏の中田裕二みたいだったです。
いいね裕二君!今度から吸血鬼キャラで売っていこうか!って(笑)

途中で何度も何度も鳥肌が立ちました。
場面があっち行ったりこっち行ったりするので最初は
「季節?160年前??」なんてストーリーに入り込めずにいたんですが
要所要所の小ネタで笑わせてくれたおかげで距離が縮まりましたね。
そして最後は泣いてしまった。すっかり引き込まれてました。
しかし3時間はちょっと長かったなぁ…帰りにどっと疲労感が。
観ている間は全く感じなかった、というのもそれはそれですごいけど。

今回の公演は高値だったけど普段は違うのかな?
同額だったらちょっと手が出ない気もしますが是非ともまた観たいですね。
いいお芝居を観させてもらいました☆