Hummming

フンフンフン

ご馳走様です!!

お昼ごはんを生協に買いに行ったときのこと。
用事を済ませてから行ったら時間が遅かったので店内は品薄。
しかも優柔不断な性格もあいまってなかなか決められず。
考えた末に「寒いし、雑炊でも食べようか…」とカップ雑炊を購入し
店頭にあるポットでお湯を入れようとしていた、その瞬間!

「そぉんなモノ食べてちゃダメですよ!長兵衛さん!!」

卒論の顧問教官になってくださっているY田先生(通称マリオ)でした。
先日の大学祭興行でちょうど私の落語を観てくれたらしく、最近は
私を見るたびに「長兵衛さん、長兵衛さん」とうるさいのです。(失礼です)
彼は食文化研究の専門家なので食にはいちいちうるさいです。(失礼だってば)
私が冗談半分で「え、おごってくれますか?」と言ったら
「おごるおごる!おごるから!!」と本当に言ってくださったので
半分開封済みの雑炊を袋にしまってカフェテリアにお供してきました。

普段は授業中に自分から雑談を振るようなごくゆるーい先生ですが
私は彼がいなかったら今こうして存在できていなかったろうと思うのです。
思えば私が千葉大を志望したのは地元だから、っていうだけじゃなくて
「文学部に面白い先生がいる」という話を聞いたためでありました。
念願の千葉大に入学し、その先生の専攻分野に興味を抱いていた私は、
1年〜2年にかけてせっせと先生の授業を受け続けました。
でも、正直ツラかった。
先生の授業によって得たものは非常に大きかったと思うし、
だからこそ授業を受けられたことはいい経験だったと思っています。
だけど、あの授業のおかげで私は自分に対する自信を失ったし、
メールに対して恐怖心を抱くようになったし、体調を崩したし、
カフェイン剤を使うようにもなった。人も怖くなった。
ゼミでの発表が怖くて「死にたい」って言葉が何度よぎったことか。
(幸いなことに死ぬのが怖かったから言葉を発するだけで済んだけど)
失うものがあまりにも大きすぎたと思うのです。
それは先生が悪いんじゃなくて、多分、合わなかったのだと思う。
逃げたいけど専攻を考えると他に頼る先生もいなくて逃げられなくて。
W田先生のもとで勉強したい!けどうちの学科の先生じゃないし…
Y田ゼミに預かってもらいながらW田先生に教われないか、と
ダメもとで相談に行ったところ、快く受け入れてくださったおかげで
今、私はやりたい勉強をのびのびとやれているのです。
W田先生とY田先生には感謝してもしきれません。

ところでマリオが(戻った)おごってくれたのは何と!鮭親子丼!!
学食なのに500円弱もする、鮭とイクラが乗ったちょっと贅沢な逸品です。
お味噌汁までつけてくれました。さすが先生は違いますな。
マリオは会議があるとの事で食べたら慌てて行ってしまいましたが、私は
今日ほど「マリオゼミで良かった」と思った日はないのでありました。(笑)