Hummming

フンフンフン

3月11日のこと、その2

つづきね。もうこれ自己満足だけど。日記なんて自己満足か。


並行して、私にはやらなければならないことがある。
明日はイベントじゃないか。どうするんだこれ。
既に今日行くはずだったライブは中止が決定していた。


オープニングアクトのハタさんは群馬在住なのでキャンセルになるとしても
メインアクトのトキオさんも無頼庵も駆けつけると言ってくれている。
会場となる風知空知も「おちけんちゃんの判断に任せる」と。


でも、当初思っていた以上に被害は大きく、家族や友人に
必死に連絡をとっている人の姿が多数見受けられた。
TVでは大津波警報が発令され、日本地図が真っ赤なラインで囲まれていた。
電車が動いたとしても、余震も続いているし、お客さんは来ないだろう。
現実的にも、フライヤー等々、明日の準備なんてほとんどできちゃいない。
何より、とてもこんな中ライブイベントなんてできる気分じゃなかった。


出演者、会場に連絡を入れた。

明日の件、このまま何事もなければ交通網は心配ないかと思いますが、お客さんも我々も安心して楽しめる場にするのは難しいと感じています。明日のライブは中止とし、日程も含め再度相談させていただけませんか?申し訳ありません。。出演者各位から回答を頂き次第、最終決定をアナウンス予定です。

Twitterで連絡を送りながら、中止の準備をする。
ブログ、告知のツイート、予約者への案内文。全部テキストを作っておく。
BUG HOUSEでそれらを作っている間も、緊急地震警報のサイレンが鳴り続ける。


少しずつ返信が返ってくる。みんな無事で、みんな了承してくれた。
返信の1通1通を開封して、目を通すたびに涙がこぼれた。
延期の悔しさ以上に、励ましの言葉や「またやろう」という声が温かくて。
BUG HOUSEが暗くてよかった。友達が寝ててよかった。それぐらい泣いた。
ここに載せようかと思ったけれど、DMなのでやめとく。私だけの宝物にする。


朝になって、最後の返信が届いたので、会場である風知空知に連絡。
出演者に連絡し、Twitterへ告知を出し、ブログを公開し、メールを出した。
いつもとかわらないまぶしくて静かな朝に、イベントの取りやめが決まった。
そこで初めて、何とも表現しがたいやりきれなさを感じた。