Hummming

フンフンフン

担任バカ

hotmailをチェックしたくて起動させたMSNエクスプローラ
「お早うございます」と言われ殴ってやろうかと思ったおくさまです。
ここ数日続く「気が付いたら4時」という流れをどうにかしたい。
そりゃMSNも「お早うございます」って言うわな。

お風呂に入っていてふと、火曜日のことを思い出した。
塾の生徒がマリファナを吸っていた話。

Yちゃんという子がいる。
私の生徒ではなくて先輩の教え子。今年高2だったっけ。
見た目は派手で超ギャルなんだけどすごく人懐っこい女の子。
私が直接世話をしたことはないものの、何だかんだで時々話していた。
元々は高校受験のためにうちの塾に通っていて、高校にも合格したんだけど
高校との折り合いが悪くて結局入ってすぐに辞めたらしい。
その後、別の学校に移り「ちゃんと勉強したい」と言って
自分のバイト代で授業料を払いながら塾に帰ってきた。
来る日・来る時間がまちまちでちょっと世話の焼ける子ではあるけど
先輩も担当を始めてから長いので、まるで姉妹のように接していた。

しかしある日、彼女が塾を辞めることになった。
塾に来るのを楽しんでいるような表情が強く印象にあったので意外だったが
「授業料が払えないから」という理由を聞いて仕方がないな、と思った。
それから数日後、退塾手続きの事か何かで先輩が彼女に電話をかけた。
「え?大丈夫?口調がおぼつかないけど飲んでるの?
 何その『飲んではない』って…未成年なんだからほどほどにしなよ」
飲酒だったら高校時代の自分にも多かれ少なかれ心当たりはあるし、
彼女も今に始まったことではないのでなだめるぐらいでいいと思った。
この電話口での会話も聞いて苦笑した程度で忘れるところだった。
でも火曜日、先輩から聞いた言葉はあの会話を否応なしに思い出させた。
「Yがさ、マリファナ吸ってたんだって」

唖然としてしまった。信じられなかった。
彼女は決して素行がよいほうではなかったので、お水で働いてるとか
よからぬ噂も今までごく稀に耳にしたことはあったけれど。
彼女には、それだけはしてほしくなかった。
「飲んではない」と嘘をつかなかったのは嬉しかったけれど、
「飲んではない」と本当のことを話さなかったのは哀しかった。
塾に払うお金が足りなくなったのも、マリファナを買うためだったの…?

でも、もしそうだったとしても、彼女を見捨てる気にはなれない。
「親バカ」ならぬ「担任バカ」なのかもしれないけれど。
自分の受け持った生徒にだけは満足のいく道を歩んでほしい。
大事な生徒、絶対に見捨てたりはしない。たとえクスリに手を出してても。
あんな年でドロップアウトしてしまうのは、あまりにも早すぎる。
Yちゃんがマリファナからすっぱり手を引きますように。


なんで急に思い出したんだろう。まぁいいや、と思いながら一日終わり。

ここ数日の疲れ知らずな日々はいつまで続くんだろうか。
あとで一気にツケが回ってきたら困る。それだけが怖いんですけど。